11月15日は、「昆布の日」です。

「昆布の日」は、どんな由来や意味がある記念日なのでしょうか?

ここでは、昆布の日について、また、昆布に関連することがらをまとめて紹介しています。
 

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昆布の日はいつ?

昆布の日」は、11月15日です。なぜ、11月15日が昆布の日になったのでしょうか?

なぜ、11月15日が昆布の日なのか?その由来とは?

11月15日は、子供の成長を祝う「七五三」です。七五三の日にちなんで、栄養豊富な昆布を食べて、育ち盛りの子供が元気に育ってほしいという願いを込めて、「昆布の日」ができました。

誰が?いつ?「昆布の日」を作ったのか?

昆布の日は、1982年(昭和57年)に、日本昆布協会が、昆布を食べる習慣も持ってほしいという思いを込めて作った記念日です。

昆布の由緒

昆布は、語呂がよく「よろこぶ」ときに「よろこんぶ」として「養老昆布」という文字を当てたとも言われています。また、昆布の昔の言い方である「ヒロメ」は「広める」にも通じており、縁起物として使われてきました。

この為、昆布は、縁起がよく、子孫繁栄を願い「子生婦」の文字をあてて結納品としても使われています。このような子孫繁栄の意味は、七五三に通じるモノもあると思いました。

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昆布の名前の語源って何?

そもそも、なんで、「昆布」は「コンブ」と言うのでしょうか?ここでは、昆布の名前の語源について調べてみました。

昆布が「コンブ」という語源については、特に、コレといった決まった説はありませんでした。

有力な昆布の語源としては、

  • 日本語説
  • アイヌ語説
  • 中国語説

といった3つの説があります。

日本語説

昆布は、昔は「ひろめ」と言われていました。この「ひろめ」を感じで表記すると「広布」でした。この「広布」を「コウプ」と音読して、それが「コンブ」になったという説があります。

アイヌ語説

アイヌ語では、「昆布」を意味する言葉は、「kombu」と表記し、「クンプ」と言っていました。この「kombu(クンプ)」は、「水中の岩に生える草」という意味で、昆布のことを指しています。このアイヌ語の「kombu(クンプ)」が変化して「コンブ」になったという説があります。

中国語説

中国では、ワカメのことを「昆布」と呼んでいました。また、当時の中国では昆布は分布していなかったと言われています。この中国語の「昆布」という漢字が、日本語の「コンブ」に使われるようになったという説があります。

書物には、どう表記されていたのか?

昆布という文字は、奈良時代の「正倉院文書」には、すでに使われており、この時代には、「ひろめ」や「えびすめ」と言われていました。「ひろめ」は、海藻の幅広い意味で、「えびすめ」は蝦夷地の海藻を意味しています。また、「色葉字類抄」には「コンフ」、また、「伊呂波字類抄」には「コフ」とあり、このころから「昆布」が「コンブ」や「コフ」と読まれるようになったという説があります。

昆布は、いつから食べられていたのか?

昆布の名産地として有名なのが「函館」です。函館には約9000年から6500年前の縄文時代のかなり早い時期にあった大規模集落跡で、漁業をしていた形跡が見つかっています。縄文時代の人が昆布を食べていたのではないか?とも言われています。

昆布が歴史的に登場するのは?

「昆布」という文字が、はじめて登場する書物は、「続日本紀(しょくにほんぎ)」という797年の書物です。この書物の中では、現在の東北地方の蝦夷(えぞ)に住んでいた須賀君古麻比留(すがのぎみこまひる)が、朝廷に昆布を献上したと記されています。この表記が日本で最古の昆布という文字が使われた書物です。

昆布は、戦国時代の兵糧として重宝された!?

戦国時代は、戦いに必要な食糧として、日持ちがする昆布が重宝されました。さらに、昆布は、食糧以外にも、戦いへの出陣や凱旋時に「打ち勝ち喜ぶ」という意味を込めて、アワビ、勝栗と合わせて昆布がお祝いの儀式にも使われていました。

昆布は、明治維新を支えていた!?

明治維新は、現在の鹿児島県の薩摩藩の活躍が成功の鍵の1つでもあります。この薩摩藩は、新型の銃を大量に持っていました。この武器の購入の財源となったのが昆布です。薩摩藩は、琉球王国を通じて、清との昆布貿易を盛んに行うことで、明治維新を成功させる財源の1つになっていました。

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昆布の栄養と効能とは?

昆布の日には、栄養豊富な昆布を食べて、育ち盛りの子供が元気に育ってほしいという願いを込めて作られた記念日です。

では、具体的に、昆布には、どのような栄養や効能があるのでしょうか?

昆布の栄養とは?

昆布の主な栄養成分としては、「日本食品標準成分表2015」によると

  • 食物繊維:27.1%
  • 糖質:34.4%
  • ミネラル:19.6%
  • 水分:9.5%
  • タンパク質:8.2%
  • 脂質:1.2%

が、主な栄養成分の構成になっています。

昆布の栄養成分と効果効能とは?

昆布に含まれる栄養成分は、食物繊維、糖質、ミネラル、タンパク質、脂質を主としつつも、さらに注目を集めている栄養成分が含まれています。ここでは、そんな昆布に含まれる栄養成分と期待できる効果効能について紹介します。

水溶性食物繊維のアルギン酸とフコイダン

昆布で有名なのが、昆布のねばり成分である水溶性食物繊維の「アルギン酸」や「フコダイン」です。水溶性食物繊維は、昆布に豊富に含まれており、脂質や糖質の吸収を抑え、コレステロール値の上昇を抑える効果が期待されています。また、フコダインは、免疫量を上げる作用も注目されています。

ミネラル

ミネラルとは、カルシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、ヨウ素(ヨード)などのことを言い、体の組織を作ったり、調整するのに必要な栄養です。

昆布に含まれている峯あっるは、牛乳の約23倍もあります。また、鉄分は約39倍、カルシウムは約7倍と栄養が豊富です。

色素成分の「フコキサンチン」

昆布などの黒ずんだ茶色は、「フコキサンチン」という色素成分が原因です。このフコキサンチンは、脂肪の蓄積を抑える作用があると言われています。また、体脂肪を燃やすタンパク質の「UCP-1」を活性化させるという作用もあります。

特にフコキサンチンは、内臓脂肪に届いて作用するという特徴があり、その結果、筋肉での糖の利用を促進し、高めの血糖値を下げる効果も期待できまうs。

うまみ成分の「グルタミン酸」

昆布には、うまみ成分といわれる「グルタミン酸」が含まれています。この為、料理に昆布を使うことで、減塩しつつも、料理を美味しく感じることができます。

さらに、うまみ成分のグルタミン酸は、胃の中のセンサーに作用することで、胃腸の働きを良くするので、過食を防御作用も期待できます。

アルカリ性食品

昆布には、現代人がとりたい栄養が豊富に含まれています。現代人の食生活では、お肉や加工食品を食べることが多く、カラダが酸性に傾きやすい傾向があります。

人間のカラダは、弱アルカリ性の状態が健康な状態です。この為、酸性に傾いたカラダをアルカリ性食品のトップクラスの昆布を食べることで、弱アルカリ性に傾けることができます。

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昆布の統計情報

ここでは、昆布がどれくらい購入されているのか?金額面、購入数量の統計データを紹介します。

昆布への支出金額

  1. 富山市:2,352円
  2. 盛岡市:1,526円
  3. 福井市:1,480円
  4. 堺市:1,415円
  5. 金沢市:1,414円
  6. 京都市:1,380円
  7. 青森市:1,376円
  8. 奈良市:1,375円
  9. 山形市:1,354円
  10. 長崎市:1,308円
  11. 大阪市:1,244円
  12. 相模原市:1,243円
  13. 大津市:1,177円
  14. 松江市:1,138円
  15. 静岡市:1,136円
  16. 北九州市:1,129円
  17. 福島市:1,109円
  18. 津市:1,102円
  19. 横浜市:1,095円
  20. 仙台市:1,084円
  21. 秋田市:1,077円
  22. 千葉市:1,065円
  23. 新潟市:1,049円
  24. 宇都宮市:1,049円
  25. 那覇市:1,035円
  26. 佐賀市:1,020円
  27. 長野市:1,017円
  28. 広島市:1,001円
  29. 東京都区部:993円
  30. 山口市:991円
  31. 大分市:980円
  32. 神戸市:978円
  33. さいたま市:967円
  34. 鹿児島市:959円
  35. 甲府市:951円
  36. 高知市:948円
  37. 福岡市:925円
  38. 和歌山市:921円
  39. 高松市:907円
  40. 前橋市:903円
  41. 岐阜市:896円
  42. 川崎市:870円
  43. 岡山市:843円
  44. 名古屋市:839円
  45. 鳥取市:834円
  46. 徳島市:797円
  47. 水戸市:770円
  48. 熊本市:737円
  49. 浜松市:701円
  50. 松山市:694円
  51. 宮崎市:687円
  52. 札幌市:660円

昆布の購入数量

次は、昆布の購入数量による統計データでのランキングです。

  1. 盛岡市:737g
  2. 青森市:667g
  3. 富山市:611g
  4. 山形市:556g
  5. 相模原市:531g
  6. 仙台市:504g
  7. 高知市:476g
  8. 秋田市:473g
  9. 松江市:445g
  10. 福井市:414g
  11. 大分市:412g
  12. 長崎市:411g
  13. 金沢市:393g
  14. 前橋市:391g
  15. 新潟市:385g
  16. 福島市:373g
  17. 那覇市:370g
  18. 静岡市:344g
  19. 宇都宮市:335g
  20. 名古屋市:335g
  21. 北九州市:329g
  22. 堺市:328g
  23. 千葉市:326g
  24. 横浜市:314g
  25. 東京都区部:310g
  26. 京都市:300g
  27. 津市:294g
  28. 福岡市:294g
  29. 長野市:314g
  30. 川崎市:737g
  31. さいたま市:667g
  32. 広島市:611g
  33. 岐阜市:556g
  34. 大阪市:531g
  35. 岡山市:504g
  36. 大津市:476g
  37. 奈良市:473g
  38. 佐賀市:445g
  39. 甲府市:414g
  40. 高松市:412g
  41. 山口市:411g
  42. 水戸市:393g
  43. 鹿児島市:391g
  44. 徳島市:385g
  45. 和歌山市:373g
  46. 神戸市:370g
  47. 熊本市:344g
  48. 鳥取市:335g
  49. 札幌市:335g
  50. 松山市:329g
  51. 浜松市:328g
  52. 宮崎市:326g

※出典:総務省統計局ホームページ(家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(平成26年(2014年)~28年(2016年)平均))の「乾物・海藻,大豆加工食品等」

よく似た記念日

昆布の日によく似た記念日としては、

  • わかめの日:5月5日

があります。

まとめ

昆布の日は、昆布が栄養豊富なことにちなんで、子供が元気に健やかに育ってほしいという思いのある記念日でした。

栄養が豊富で、日本料理には必要な素材の昆布。昆布の日を機会に、いつもの料理に昆布を使うことで、より美味しく、より栄養が補えるよに昆布を活用する機会にするのも良いと思いました。