6月3日は、雲仙普賢岳祈りの日という記念日です。

雲仙普賢岳祈りの日は、1991年6月3日16時8分に起こった雲仙普賢岳の大火砕流に巻き込まれた犠牲者の追悼、また、噴火を知らない子どもたちに災害を語り継ぐ目的もあるような日です。

さらに詳しく、「雲仙普賢岳祈りの日」について興味がある場合は、このまま読み続けることで知識を深めることができます。
 

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「雲仙普賢岳祈りの日」に関する基本情報

ここでは、「雲仙普賢岳祈りの日・いのりの日」の記念日が、誰が制定したのか?なぜ、6月3日が記念日になったのか?といった基本的な情報を紹介します。

誰が制定した記念日なのか?

1998年(平成10年)から、長崎県島原市が実施している記念日です。

なぜ、6月3日が記念日になっているのか?

雲仙普賢岳で大火砕流を、1991年6月3日に発生したことにちなみ、記念日の日付が決められています。

雲仙普賢岳祈りの日ができた火砕流の発生とは!?

1991年(平成3年)6月3日に、長崎県の島原半島にある雲仙普賢岳で、大火砕流が発生しました。避難勧告地区内にいた、警戒中の警察官、消防団員、取材中の報道関係者が、火砕流に巻き込まれ、死者40人、行方不明者3人という犠牲者を出しました。

雲仙普賢岳祈りの日には、何が行われるのか!?

雲仙普賢岳祈りの日には、犠牲者への追悼、噴火災害を忘れないために様々なイベントが行われています。

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犠牲者追悼の黙祷(もくとう)

雲仙普賢岳の火砕流や噴火災害で住宅を失った被災者の多くは、島原市の仁田団地の第一公園内に「雲仙普賢岳噴火災害犠牲者追悼之碑」が建てられています。6月3日の雲仙普賢岳祈りの日には、この碑の前に設けた献花所で、多くの犠牲者を出した火砕流の発生時刻の午後16時8分には、サイレンを鳴らして、黙祷(もくとう)が行われています。

島原復興アリーナでのイベント

島原市平成町の島原復興アリーナの海岸側には、「消防団殉職者慰霊碑」が建てられています。この島原復興アリーナでは、犠牲者追悼式や手紙、写真パネル展などが開催されています。

約1000本の追悼キャンドル

約1000本の追悼キャンドルを灯す行事が、6月3日の雲仙普賢岳祈りの日に行われています。キャンドルをともすことで、噴火を知らない子ども達に、災害を語り継ぐのが目的です。

その他にも追悼行事がある

6月3日の雲仙普賢岳祈りの日には、市内の各地では、追悼行事が行われています。

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「雲仙普賢岳祈りの日」に関する豆知識・雑学

ここでは、「雲仙普賢岳祈りの日」に.ちなんで、「雲仙普賢岳」に関連する豆知識、雑学を紹介します。

雲仙普賢岳の読み方とは?

雲仙普賢岳の読み方は、「うんぜんふげんだけ」です。

雲仙普賢岳とは?

雲仙普賢岳は、火山噴火予知連絡会によって、火山防止の監視、観測体制がとられている火山です。

最高峰は、平成新山(1,483m)、その周囲に、普賢岳(1,359m)、国見岳(1,347m)、妙見岳(1,333m)、野岳(1,142m)、九千部岳(1,062m)、矢岳(943m)と、複数の「岳」が存在します。

火山の噴火が行うことに、山の形を変え、山の高さも変わっているのは、火山活動が継続している山の特徴だと思います。

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雲仙普賢岳の溶岩は、千々石カルデラ由来と言われ、小浜温泉沖合橘湾地下のマグマだまりから供給されています。

雲仙普賢岳の噴火の歴史とは?

雲仙普賢岳での火山の歴史は、有史以来から行われており、最初の噴火は、約50万年前に始まったと言われています。

有史以後の噴火の歴史とは?

1663年~1664年の噴火

1663年~1664年に起こった噴火は、12月に、普賢岳の北北東の900mに位置する飯洞岩(はんどういわ)から溶岩が噴出し、全長1キロにわたる森林を覆いました。そして、翌年の春には、普賢岳南東山腹600mの低地にある「九十九(つくも)島火口」より出水したことで、安徳川原へ流れ込んだことが原因で、氾濫が起き、死者が30余名でています。

1792年の噴火

1792年の噴火は、1791年11月から地震が始まり、1792年2月10日に、普賢岳山頂の地獄跡火口より噴火から噴火が起こりました。2月28日に、穴迫谷(あなさこだに)から噴煙、溶岩の流出。3月25日には、古焼頭から噴煙。5月21日には、雲仙岳眉山で山体崩壊が発生し、津波災害が起き、これが「島原大変肥後迷惑」と呼ばれる災害で、肥前国と肥後国合わせて死者、行方不明者1万5000人という、有史以来日本最大の火山災害が起こりました。

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雲仙普賢岳の観光・見所とは?

雲仙普賢岳がある島原市、南島原市、雲仙市の観光スポットとしては、

  • 雲仙ロープウェイ
  • 仁田峠
  • 仁田峠展望台
  • 雲仙地獄
  • 仁田峠第二展望所
  • 雲仙温泉
  • 湧水庭園 四明荘
  • 島原城
  • 雲仙岳災害記念館
  • 小地獄温泉館
  • 武家屋敷
  • ほっとふっと105
  • 土石流被災家屋保存公園
  • 平成新山 ネイチャーセンター
  • 雲仙お山の情報館
  • 満明寺
  • 雲仙ビードロ美術館
  • 温泉神社
  • 小浜温泉
  • 雲仙おもちゃ博物館
  • 雲仙新湯温泉館
  • 道の駅 みずなし本陣
  • 千本木展望所
  • 島原城下町
  • 原城跡


などのように色々な観光地スポットがあります。

上記の様に、観光スポットをまとめると、雲仙では、「景色・風景・展望所」「登山」「温泉」「記念碑」「」「武家屋敷」「美術館・博物館」「神社・寺」などを観光として楽しむことができます。


 

まとめ

雲仙普賢岳祈りの日は、雲仙普賢岳の噴火、火砕流による被害の追悼であったり、噴火を知らない子どもたちに、噴火を忘れないようにすることなどが目的で制定された記念日のようです。

6月3日の雲仙普賢岳祈りの日には、イベント、追悼式などに参加しつつ、雲仙市などの観光地を周ってみるのも良いのではないかと思います。