11月30日は、本みりんの日です。
本みりんの日は、本みりんの良さを多くの消費者に知ってもらうために制定した記念日です。
ここでは、なぜ、本みりんの日を制定する必要ができたのか?やなぜ、11月30日になったのか?といった「本みりんの日」に関することから本みりんを料理に使うメリットなど、本みりんの豆知識も紹介しています。
「本みりんの日」の基本情報
本みりんの日とは、どのような意味や由来があるのか?だれが制定した記念日なのか?「本みりんの日」について詳しく紹介します。
「本みりんの日」が制定された由来とは?
本みりんは、日本の伝統的な種類調味料です。上品な甘みや旨味、香りや照り、ツヤなど、調理で効果を発揮する調味料です。
しかし、現状は、本みりんと似た調味料として
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- みりん風調味料(アルコールが1%未満のもの)
- 料理酒(塩分を含んだ発酵調味料)
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と、本みりんが区別されずに使われています。
その為、本みりんの良さを、できるだけ多くの消費者に理解してもらうために「本みりんの日」を制定しました。
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なぜ、11月30日なのか?
本みりんの日を制定した11月30日は、数字を抜き出すと、
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- 11 = いい
- 30 = みりん
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といった語呂合わせで、「いいみりん=本みりん」ということで、制定されました。
11月末に「本みりんの日」が制定されている意味
11月30日は、涼しい季節になり、年末に向けて、鍋物や煮物、おせち料理などで、本みりんの需要が高くなる時期です。その時期に合わせて、「本みりん」の良さを知ってもらうのに11月30日は最適な時期です。
本みりんの日のイベント
本みりんの日は、「全国味淋協会」と「全国本みりん協議会」が共催して、ホームページで、店主の笠原将弘(かさはらまさひろ)さんの料理トークショーとビュッフェパーティーが銀座で開催されます。
開催は、抽選で50組100名が抽選で無料招待です。日時は、11月30日(木曜日)15時からで、場所は東京銀座のクルーズクルーズTHE GINZAです。
応募期間は2017年9月14日~10月13日までです。詳細は、全国味淋協会のホームページで確認できます。
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本みりんに関する豆知識
ここからは本みりんに関連する豆知識について紹介します。
本みりんの起源
本みりんの起源は、諸説ありますが戦国時代や江戸時代には「甘いお酒」として飲まれていました。その起源は、諸説ありますが、「日本発生説」や「中国伝来説」が有名です。
日本発生説
日本には、昔から白酒や練酒など、甘いお酒があり、それが改善されて、現在の本みりんになったという説が「日本発生説」です。実際に「蔭凉軒日録」には、1446年(文正元年)に、「練貫酒(ネリザケ)」という甘いお酒が博多にあったと記されています。これらの甘いお酒は、酒の中に米や麹を加えてアルコール度数を下げると腐りやすかったので、腐敗防止の意味で焼酎を加えていました。
中国伝来説
「密淋(ミイリン)」という甘いお酒が、中国清明の時代の『湖雅巻八造醸』という書に記されています。このお酒が戦国時代に、琉球や九州を経由して伝来し、「蜜淋」「美淋」といった漢字があてられ、日本中に広まり現在の本みりんになったというのが中国伝来説です。また、1649年(慶安二年)の貞徳文集に、みりんは異国より渡来したという記録が残っています。
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本みりんは、どうやって作るのか?
本みりんは、どのようにして作っているのでしょうか?
具体的な手順としては、
- もち米を蒸す
- 蒸したもち米に米麹、焼酎かアルコールを入れる
- 40日~60日かけて糖化、熟成させる
といった単純に見えますが、日にちをかけて熟成させることで、米麹の中の酵素が働いて、もち米のデンプンが糖化することで甘みがでます。さらに、デンプンやタンパク質が分解して、アミノ酸、糖類、有機酸などが生成されることで、本みりん特有の風味が生み出されています。
本みりんの6つの調理での効果
本みりんは、その特徴から料理にも効果的で、
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- 上品な味になる
- 旨味や深いコクをつける
- テリやツヤをつける
- 煮崩れを防ぐ
- 食材に味を仕込みやすくする
- 肉や魚の生臭さを消す
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といった料理での効果が期待できます。
上品な味になる
料理に甘みといえば、ショ糖を主成分とした砂糖が代表的です。これに比べて、本みりんは、砂糖と違い、ブドウ糖やオリゴ糖などの多糖類で構成されているので、砂糖よりも上品で奥深い甘さになります。
旨味や深いコクをつける
本みりんは、グルタミン酸、アスパラギン酸、クエン酸、乳酸や糖などの様々な成分が、複雑に絡み合うことで深いコクと旨味を意味を出します。
テリやツヤをつける
本みりんに含まれる甘み成分は、加熱すると膜をつくり、テリやツヤをつけることができます。砂糖とお酒より少ない量でテリが付けれるので、味つけのバランスが崩さずにテリやツヤが出せます。
煮崩れを防ぐ
本みりんに含まれる糖分やアルコールが食材に浸透し、引き締めるので荷崩れを予防します。
食材に味を仕込みやすくする
本みりんに含まれるアルコールが、その他の成分を食材に浸透しやすくし、料理の味付けが素早くできるようになります。
肉や魚の生臭さを消す
加熱することで、本みりんに含まれるアルコールが蒸発するのと一緒に、肉や魚の生臭さを飛ばします。
上記のように、本みりんを料理に使うことで、「上品でコクが深い味」「短時間で味がつく」「見た目を綺麗に仕上げる」といった効果が期待できます。
「本みりん」と「みりん類似調味料」の違い
本みりんとみりん類似調味料では、成分が違います。
本みりん
- アルコール:12.5%~14.5%
- エキス分(糖分):約45%
- 塩分: -
みりん風調味料
- アルコール:1%未満
- エキス分(糖分):約65%
- 塩分: –
発酵調味料(みりんタイプ)
- アルコール:8~15%
- エキス分(糖分):約45%
- 塩分:1.5~2%
上記の通り、みりん類似調味料と比較すると、本みりんは、アルコール度数が高く、塩分が含まれていないのが特徴です。
本みりんの正しい保存方法
本みりんは、冷蔵庫にいれて保存していませんか?冷蔵庫に本みりんをいれると、糖分が結晶化して口が開きにくくなることがあります。また、温度が高いところに保存するとアルコール分が飛んでしまいます。
その為、開封後は、直射日光が当たらない冷暗所で保存する必要があります。
まとめ
本みりんは、料理を上品に美味しく作るのに適していることが分かりました。今まで「本みりん」を使っていなかった人は、「本みりんの日」を機会に、本みりんを適切に使って、今まで以上に美味しい料理を作れるようにチャレンジしてみるのも良いですね。