6月3日は、測量の日という記念日です。
測量の日は、測量、地図について、その意義、重要性について、一般の多くの人に、幅広く認識してもらい、理解と関心を深めてもらうのが目的で制定された記念日です。
さらに詳しく、「測量の日」について興味があり知りたいと思った場合は、このまま読み続けることで知識を深めることができます。
「測量の日」に関する基本情報
ここでは、「測量の日」について、誰が制定したのか?なぜ、6月3日が記念日になったのか?などの記念日として基本的な情報を紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
1989年(平成元年)に、現在の国土交通省(当時の建設省)、国土地理院などによって制定された記念日です。
記念日制定のきっかけは何か?
「測量法」が制定されて、2015年(平成元年)に、40周年をむかえたのを記念し、「測量の日」が制定されました。
なぜ、6月3日が記念日になったのか?
測量の日の記念日が、6月3日なのは、1949年6月3日に、測量法が公布されたことにちなんで日付が決められています。
測量の日には、キャラクターが存在する!?
「マッピーくん」というキャラクターが、測量の日には存在します。マッピーくんは、中東などで見かける衣装に、赤いターバンを巻いているキャラクターです。ゆるキャラのように、着ぐるみのマッピーくんがイベントなどで登場します。ホームページなどのイメージ画像では、空飛ぶ地図に乗っています。
なお、マッピーくんは、平成うまれの科学大好き、好奇心旺盛な男の子です。また、使命は、「地図と測量に関するPR、普及・啓発活動」です。
[ads1]
測量の日には、どのようなイベントが行われるのか!?
測量の日には、測量に関連するイベント、コンクール、パネル展、フェスティバルなどが各地で開催されます。ここでは、過去に行われたイベントを紹介します。
国土地理院報告会
測量の日に合わせて、6月2日頃に、イベントとして、2015年(平成27年)6月4日(木曜日)には、東京の大手町にある日経ホールで、「第44回国土地理院報告会」が開催されています。
この国土地理院報告会は、事前登録制で、参加費無料で参加できました。報告会では、「電子基準点とそのデータを収集・配信・解析する中央局からなるGNSS連続観測システム(GEONET)を解説」や「電子基準点誤差分析システムの開発」など、衛星測位や位置情報をテーマにした講演が予定されていました。
遊んで学んで地図と測量の世界
2015年(平成27年)6月7日(日曜日)には、測量の日特別企画として、「遊んで学んで地図と測量の世界」が、地図と測量の科学館をつくば市北郷1番の国土地理院内で開催されます。
具体的なイベントの内容としては、「GPSで宝さがしに挑戦/スマホのGPS機能を使って経緯度の1秒を体感!」、32mパラボラアンテナ「VLBI見学ツアー」などのイベントが行われています。
ウォーキング大会・歩測大会
2016年(平成28年)6月4日(土曜日)、6月5日(日曜日)には、つくば市、及び、国土地理院構内で、「測量の日」を記念して「ウォーキング大会及び歩測大会」が行われました。この2日間で、2000人以上が参加した人気のイベントです。
「くらしと測量・地図」展
2016年6月8日(水曜日)~10日(金曜日)には、新宿駅西口広場イベントコーナーでは、「くらしと測量・地図」展として、江戸や東京の古地図、最新のデジタル地図などを楽しむことができます。
[ads2]
「測量の日」に関する豆知識
ここからは、「測量の日」にちなんだ、「測量」に関連する豆知識、雑学を紹介します。
測量の意味とは?
測量とは、日本測量協会刊「現代測量学」前文によると、地表面上の地点において、相互関係、および、位置を確立する科学技術となっています。
測量技術の歴史とは?
測量技術は、紀元前3000年ごろのエジプトの時代には、既に行われていた歴史があります。エジプトといえばピラミッドですが、ピラミッドでも測量技術は使われていたと思いますが、それ以上に、エジプトの街の測量が行われていました。
当時のエジプトでは、モンスーンの影響で、毎年、夏になるとナイル川が氾濫し、エジプトの街の区画がめちゃくちゃになっていました。その為、川が氾濫するごとに、毎年、街の測量を行っていました。
測量に必要な機器は、いつから存在していたのか?
測量に必要な機器は、紀元前2500年ごろには、「水準測定器」「垂直確定器」「定規」が、すでに存在しており、ピラミッド建設にも使われていました。
エジプトの測量技術が、世界に広がった
古代エジプトで発達した測量技術は、その後、ローマ、アラビア、ギリシアに受け継がれることで、世界に広がっていきました。
[ads3]
日本の測量の歴史とは?
日本における測量の歴史は、聖徳太子が生きた7世紀初頭に、遣隋使であった小野妹子が測量技術を持ち帰ったのが始まりだと言われています。
その測量技術は、大化の改新後に、班田収授法として、全国の田の大きさを測量するのに使われました。その後の日本国内の大規模な測量としては、豊臣秀吉の太閤検地があります。また、江戸時代には、江戸幕府が諸大名に命令し、日本地図の作成を行っています。
科学的測量を最初に行ったのは「伊能忠敬」から!?
近代日本において、科学的な測量を行い、地図を作製したのは、伊能忠敬です。伊能忠敬は、道線法と天体測量を組み合わせて測量を行っていました。
伊能忠敬は、徒歩で日本全国を回り、測量を行い、現在の地図と重ねても、ほとんど狂いがない地図を作成していました。
まとめ
測量の日は、測量や地図について、その意義や重要性を、一般人に広く認識してもらい、理解してもらうのが目的で制定された記念日です。
測量は、古くは古代エジプトの時代には、行われていました。今では、測量は、国家を管理するうえで欠かせない大切なもののようですね。