5月17日は、高血圧の日という記念日です。
高血圧の日は、高血圧の予防などの啓発活動を行うのが目的で制定された記念日です。
さらに詳しく、「高血圧の日」について興味がある場合は、このまま読み続けることで理解を深めることが出来ます。「世界高血圧デー」についても下記で説明しています。
「高血圧の日」に関する基本情報
ここでは、高血圧の日を誰が制定したのか?なぜ、5月17日なのか?といった基本的なことがらを紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
特定非営利活動法人日本高血圧学会と日本高血圧協会が、制定した記念日です。
いつ制定されたのか?
第30回、日本高血圧学会総会において、毎年5月17日を「高血圧の日」にすると宣言しました。
なぜ、5月17日が記念日の日付になったのか?
高血圧の日が、5月17日なのは、世界高血圧連盟が定めた「世界高血圧デー」に准じて同じ日にしています。
どんな活動が行われる記念日なのか?
2007年までは、「世界高血圧デー」を中心に高血圧の啓発活動を行っていました。その活動を2008年からは、正式に「高血圧の日」に合わせて、高血圧の啓発活動が実施されています。
2007年のキャンペーンとは!?
2007年の高血圧に関するキャンペーンは、「ウデをまくろう、ニッポン!」で、自分の健康のために定期的な血圧測定を促すキャンペーンが行われました。
日本記念日協会に登録された記念日
日本記念日協会に認定、登録された記念日です。
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世界高血圧デーとは?
世界高血圧デーは、「高血圧とその管理の啓発」や「高血圧への自覚を高め、適切な知識を得てもらうこと」を目的として制定された記念日です。
誰が制定した記念日なのか?
世界高血圧リーグ(The World Hypertension League、WHL)が創始し、指定しました。
世界高血圧リーグとは?
世界高血圧リーグは、国際高血圧学会の一部門です。世界の85ヵ国の地域の高血圧に関連する学会や連盟に支えられている組織です。
いつからある記念日なのか?
世界高血圧リーグ(WHL)は、第一回の世界高血圧デーは、2005年5月14日に行われました。しかし、2006年からは毎年5月17日に行われています。
なぜ、5月17日が記念日になったのか?
世界高血圧デーの記念日の日付を5月17日にした理由は、特には無く、世界高血圧リーグ(WHL)の事務局があるアメリカ合衆国で、高血圧啓蒙月間が5月にあったことに由来していると言われています。
世界高血圧デーは、どんなテーマで活動しているのか?
- 2005年:高血圧の自覚
- 2006年:ゴールへの治療
- 2007年:健康な食生活、健康な血圧
- 2008年:血圧を測定しよう…自宅で
- 2013年~2018年:自分の値を知ろう
世界高血圧デーの推奨の血圧とは?
2006年の世界高血圧デーでは、推奨される血圧としては、
- 一般的な健康な人:140/90mmHg未満
- 糖尿病または慢性腎不全患者:130/80mmHg未満
といった数値が出ています。この数値は、世界とカナダの診療ガイドラインで、基準の範囲として推奨されていました。
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「高血圧の日」に関する豆知識・雑学
ここからは、高血圧の日に関令して、高血圧に関する豆知識、雑学を紹介します。
現在の死因の原因の高血圧!?
日本の死亡原因のもっとも高いのものは、悪性新生物(がん)です。それに続いて、心疾患(心臓病)、脳血管疾患(脳梗塞=脳卒中)となっており、これが日本人の三大死因と言われています。
高血圧は、心疾患、脳血管疾患の血管に関する病気に、もっとも多い原因となっています。高血圧自体は、ゆっくり、静かに忍び寄るため自覚症状がないのですが、ある日突然、心臓病や脳卒中になり死に至ることから「サイレントキラー」と呼ばれています。
高血圧性疾患の治療を受ける人が多い県とは?
厚生労働省の「平成26年 患者調査」によると、人口10万人に対して受療率として、高血圧性疾患の治療を受ける人が多いランキングとしては、下記の通りになっています。
- 1位:鹿児島県
- 2位:山形県
- 3位:和歌山県
- 4位:山口県
- 5位:宮崎県
- 6位:秋田県
- 7位:長崎県
- 8位:佐賀県
- 9位:徳島県
- 10位:熊本県
- 11位:島根県
- 12位:三重県
- 13位:愛媛県
- 14位:香川県
- 15位:青森県
- 16位:岐阜県
- 17位:大分県
- 18位:福島県
- 19位:高知県
- 20位:広島県
- 21位:福岡県
- 22位:宮城県
- 22位:大阪府
- 24位:栃木県
- 25位:福井県
- 26位:新潟県
- 27位:群馬県
- 28位:茨城県
- 29位:山梨県
- 30位:岩手県
- 31位:奈良県
- 32位:長野県
- 33位:富山県
- 34位:滋賀県
- 35位:岡山県
- 36位:東京都
- 37位:鳥取県
- 38位:兵庫県
- 39位:静岡県
- 40位:埼玉県
- 41位:北海道
- 42位:愛知県
- 43位:京都府
- 44位:神奈川県
- 45位:千葉県
- 46位:沖縄県
- 47位:石川県
高血圧になる要因としては、「飲酒」「喫煙」「運動不足」「肥満」などがありますが、一番大きいのは「塩分の摂り過ぎ」とも言われています。
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食塩摂取量が多い県とは?
食塩の摂取量が多い県は、どうなっているのか?厚生労働省の「平成22年 国民健康・栄養調査結果の概要」の一部を抜粋すると下記の通りになます。
男性
- 1位:山梨県
- 2位:青森県
- 3位:福島県
- 4位:福井県
- 5位:山形県
- 6位:長野県
- 7位:宮城県
- 8位:栃木県
- 9位:島根県
- 10位:茨城県
女性
- 1位:山梨県
- 2位:福島県
- 3位:茨城県
- 4位:鳥取県
- 5位:青森県
- 6位:山形県
- 7位:群馬県
- 8位:長野県
- 9位:宮城県
- 10位:福井県
食塩摂取量が少ない県とは?
食塩の摂取量が少ない県が、どうなっているのか?厚生労働省の「平成22年 国民健康・栄養調査結果の概要」の一部を抜粋すると下記の通りになます。
男性
- 1位:沖縄県
- 2位:佐賀県
- 3位:香川県
- 4位:大分県
- 5位:大阪府
- 6位:山口県
- 7位:熊本県
- 8位:徳島県
- 9位:宮崎県
- 10位:高知県
女性
- 1位:沖縄県
- 2位:徳島県
- 3位:香川県
- 4位:佐賀県
- 5位:大阪府
- 6位:熊本県
- 7位:大分県
- 8位:岡山県
- 9位:福岡県
- 10位:岐阜県
上記の通り、「食塩の摂取量が多い県」と「高血圧性疾患の治療の多い県」には、ある程度、相関関係があるので、食塩の摂り過ぎは、高血圧になると言われているのが見えてきます。
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高血圧を避けるためには、何が有効なのか?
高血圧を避けるためには、塩分の摂り過ぎに注意が必要ですが、それとともに、野菜を沢山食べる県は、高血圧になりにくいとも言われています。具体的に厚生労働省の「平成22年 国民健康・栄養調査結果の概要」の順位は、下記の通りになっています。
野菜を沢山食べる県とは?
野菜の摂取量が多い県は、下記の通りです。
男性
- 1位:長野県
- 2位:新潟県
- 3位:山型県
- 4位:福島県
- 5位:福井県
- 6位:山梨県
- 7位:群馬県
- 8位:宮城県
- 9位:栃木県
- 10位:島根県
女性
- 1位:長野県
- 2位:山梨県
- 3位:福井県
- 4位:山型県
- 5位:新潟県
- 6位:島根県
- 7位:福島県
- 8位:群馬県
- 9位:宮城県
- 10位:茨城県
野菜を食べるのが少ない県とは?
野菜の摂取量が少ない県は、下記の通りです。
男性
- 1位:徳島県
- 2位:香川県
- 3位:沖縄県
- 4位:佐賀県
- 5位:北海道
- 6位:大分県
- 7位:長崎県
- 8位:山口県
- 9位:大阪府
- 10位:滋賀県
女性
- 1位:香川県
- 2位:徳島県
- 3位:和歌山県
- 4位:沖縄県
- 5位:佐賀県
- 6位:長崎県
- 7位:山口県
- 8位:大阪府
- 9位:福岡県
- 10位:鳥取県
上記の通り、野菜を沢山食べる県、少ない県は、高血圧との関係もあるようです。
まとめ
高血圧の日は、高血圧に関する啓発活動を行うための記念日です。今回は、厚生労働省のデータを元に、高血圧と食事の関係を調べました。すると、「塩分の摂り過ぎを避ける」ことと、「野菜を沢山食べる」というのが、高血圧の予防にはオススメであるようです。