5月1日は、扇の日という記念日です。
扇の日は、平安時代中期の女性作家の紫式部が書いた「源氏物語」で、女性が光源氏に扇を贈ったことにちなんで制定された記念日です。
さらに詳しく、「扇の日」について興味がある場合には、このまま読み続けてもらえれば知識を深めることができます。
「扇の日」に関する基本情報
まずは、ここでは「扇の日」が、誰が制定したのか?なぜ、5月1日なのか?といった基本的な情報を紹介します。
記念日を制定したのは誰なのか?
1990年(平成2年)に、京都扇子団扇商工協同組合が制定した記念日です。
なぜ、5月1日に制定されたのか?
扇の日は、源氏物語にちなんで、5月1日が、「5 = こ 1 = い」で「恋(こい)」の語呂合わせで決められています。
扇(おうぎ)とは?
扇(おうぎ)とは、手であおぐことで風を起こす、折りたたみ式の道具で、扇子(せんす)のことです。昔は、扇子(せんす)を扇(おうぎ)と呼んでいました。
おうぎ、という言葉は、動詞の「あふぐ(扇ぐ)」が派生した形で、「あふぎ」に由来しています。また、「扇」という漢字は、「戸」と「羽」を組み合わせていることから、戸を羽根のように動かすことで、風を起こすといった意味を表しているとも見受けられます。
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「扇の日」に関する豆知識
ここからは、「扇の日」に関する豆知識、雑学として、参考になる情報を紹介します。
「扇」の語源とは?
「扇」の語源は、中国の書である「説文(せつもん)」では、「扇は扉だ」と記されており、トビラと呼んでいました。「扇」の文字を分解すると「戸」と「羽」になるので、戸が羽根のように動いて風を起こす道具ということになります。
このような扇は、紀元前の中国で用いられたという記録があり、中国発祥という話もありますが、これは「うちわ」を意味する「扇」のことを誤解しているとも言われています。平たいモノであおいで風を起こすのは、昔から世界的にも存在していました。
現在の折りたたむ形は、日本で作られた!?
現在の扇、扇子のように、折りたためるまで、進化させたのは日本であるとも言われています。
「扇」は、いつからあるのか?
扇は、いつからあったのか?につちえは、諸説あるようですが、平安時代の前期には、現在の扇のようなモノが存在していたとも言われています。
いつから「「扇子」は大衆化したのか?
扇子は、室町時代に大衆化し、さらに、江戸時代になると茶道や能など芸術の世界を通じて、社会的、世俗的なものから宗教的にも使われるようになったとも言われています。
扇子の種類とは?
扇は、大きく分類すると
- 檜扇(ひおうぎ)
- 紙扇(かみせん)
- 藍嚢鈔(あいのうしょう)
といった3種類があります。
檜扇(ひおうぎ)
檜扇(ひおうぎ)は、主に宮中の儀式用に使われていた扇です。檜板を使っており、板に色々な絵がついています。
紙扇(かみせん)
紙扇(かみせん)は、現在の紙扇の原型となった扇です。
絹扇(きぬせん)
絹扇(きぬせん)は、スペインの踊り子が使っている扇に絹を貼り、派手な絵が描かれているものです。
「扇」は、「末広」とも言われる
扇、または、扇子というのは、昔から「末広」とも言われています。扇を開いた状態にすると、その先端、すなわり、末の方が広がることから反映を意味することで縁起物とも言われています。
縁起物として扱われる扇は、祝儀として扇を贈り物にする風習は室町時代からだと言われています。扇は、結婚、長寿など、色々な祝い事に、記念品として現在でも利用されています。
扇は、海外でも人気があり、海外へのお土産として、世界で広く愛されています。
まとめ
扇の日は、源氏物語にちなんで制定された記念日です。現在では、扇、扇子は、縁起が良いモノとされ、また、海外でも外国人のお土産として人気があります。
特に京都などの古都に行くと、扇子のお店もあり、折りたたんで持ち歩くことができる扇子は、暑い夏に、持ち運びができ、ちょっとした時に自分で風を起こせる便利なアイテムだと思います。