5月5日は、わかめの日という記念日です。
わかめの日は、5月5日を中心に、周知と、わかめの消費拡大キャンペーンの展開などが行われている記念日です。
さらに詳しく、「わかめの日」について知りたい場合は、このまま読み進めてもらえれば知識を深めることができます。
「わかめの日」に関する基本情報
ここからは、「わかめの日」の記念日を誰が制定したのか?なぜ、5月5日なのか?といった基本的なことがらを紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
1983年(昭和58年)に、日本わかめ協会が制定した記念日です。
日本わかめ協会とは?
日本わかめ協会とは、普段、日本全国に「わかめ」を供給している業者で構成されている業界団体です。
日本わかめ協会は、どんな活動をしているのか?
昭和53年に、日本わかめ協会は、日本全国のわかめの加工、販売、輸入業者が、わかめの消費拡大、安心安全に、わかめを供給する活動を行っています。
なぜ、5月5日が記念日なのか?
わかめの日の記念日が、5月5日なのは、語呂合わせなどでは決められていません。
この時期は、新わかめの採取時期の3月~5月にあたり、特に美味しいわかめが市場に出回り始めます。またわかめ業界の収穫も一段落する時期であることから、わかめの良さを知ってもらうことで、旬のわかめを売り出していくために、5月5日をわかめの日にしたようです。
「こどもの日」を記念日にした理由とは?
「わかめ」の故事来歴は、色々とありますが、代表的なのは、福岡県北九州の門司にある「和布刈(めかり)神社」の旧正月の午前0時(大晦日の12時)に、親わかめの採取の神事です。
しかし、旧正月の場合は、年によって、日にちが変わり、「わかめの日」の印象が与えにくいということで、「こどもの日」である5月5日を「わかめの日」としました。
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「わかめの日」に関する豆知識・雑学
ここからは、「わかめの日」にちなんで、「わかめ」の豆知識や雑学を紹介します。
海外では、「ワカメ」は嫌われモノ!?
「ワカメ」は、日本では、食卓に必須な食材です。しかし、海外では、食材としてではなく、「侵略的外来種」ということで、問題を起こしています。
ワカメは、「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれている1種となっています。具体的には、日本に来た商船が、バラストタンクに水を入れる時に、ワカメの遊走子を取り入れ、海外の港で放出され、外来生物として増殖しています。
実際に、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ諸国では、沿岸域で、ワカメが外来生物として問題になっています。
「わかめ」の由来・起源などの歴史
わかめは、乾燥が容易で、乾燥させ軽くして移動にも容易なことから、日本では縄文時代から食べられていました。実際に、縄文時代の遺跡からワカメが食べられたことが分かっています。
昔は、「わかめ」は、何と言われていたのか?
古くは、藻類の「も」に対して、食べられる海藻を「め」と呼んでいました。また、漢字で書くと
- 海藻:平城宮木簡
- 軍布:万葉集、藤原京木簡
- 和布:色葉字類抄
などといった感じが当てられていることがあります。
「わかめ」の由来は?
「わかめ」という言葉は、「わか + め」というコトで、若い(あたらしい)海藻に由来するとも言われています。
ワカメの旬は、いつなのか?
ワカメの成長サイクルは、11月あたりに発芽し、初夏に熟成します。食用のワカメは、若いほど美味しくなるので、3月~5月頃が収穫時期になります。
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「わかめ」の種類
日本において、ワカメの種類としては、同じ属のものとしては、「アオワカメ」「ヒロメ」です。
食材としての「わかめ」の種類とは?
素干しわかめ
生のワカメを乾燥させたモノです。
灰干しわかめ
草木灰をまぶしたワカメを乾燥させたモノです。
板わかめ
ワカメを、「すのこ」や「すだれ」の上に平面に広げて、板状に乾燥させたモノです。
湯通し塩蔵わかめ
湯通ししたワカメを冷水で冷やし、塩蔵したモノです。一般的に生ワカメとして売られているものは、湯通し塩蔵わかめを塩抜きしたものです。
カットわかめ
湯通し塩蔵わかめを食塩水で洗ってから乾燥させたうえで、使いやすい適当な大きさにカットしたモノです。
茎わかめ
塩蔵などの加工をする時に取り除く茎などの部分です。
めかぶわかめ
ワカメの茎の下にあるヒダ状の部分を「めかぶ」といい、ヌメリが強く、歯ごたえが良いので、ワカメとは違った美味しさがあります。
ワカメの産地は、どこか?
ワカメの産地としては、「三陸」「伊勢地方」「鳴門」などが有名です。特に潮の流れが激しい「鳴門のワカメ」は有名です。
国産の流通ワカメが激減!?
1970年代に、ワカメの養殖が成功しました。その結果、国産のワカメの流通量が激減しました。
養殖の産地は、どこか?
一般的に、養殖のワカメとして流通しているのは、「岩手」「宮城」などが産地になっています。最近では、中国や韓国などからの輸入されるものも増えているようです。
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「わかめ」の栄養
「わかめ」は、低カロリーで、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、その栄養成分の30%~40%が食物繊維を含んでいます。
「ワカメ」の主要な栄養成分とは?
- アルギン酸
- フコイダン
- βーカロテン
- ヨード
- ヨウ素
- カルシウム
- ビタミンK
- カリウム
- マグネシウム
- 鉄
- フコキサンチン
「わかめ」の健康効果
ワカメには、色々な栄養が豊富に含まれています。具体的に、どのような健康効果が期待できるのか?参考になる情報を紹介します。
免疫力の向上、ガンの予防効果
ワカメで注目されている栄養成分は、「フコダイン」です。フコダインは、海藻に含まれているネバネバ成分です。もずく、昆布、めかぶ、などに多く含まれています。
フコダインには、NK細胞を活性化する働きがあるので、免疫力の向上、ガンの予防などに効果が期待できると言われています。
胃の粘膜の保護、ピロリ菌対策
フコダインは、胃の粘膜の保護、ピロリ菌が胃壁に付着するのを防ぐ、胃炎、十二指腸潰瘍、胃がんなどの予防にも良いと言われています。
代謝を促す硬貨
ワカメに含まれる「ヨウ素」には、ミネラルに分類される栄養成分で、甲状腺ホルモンの成分となります。甲状腺ホルモンは自律神経の交感神経を刺激することで、代謝を促す効果があります。
代謝を高めることで、太りにくい体作りができ、肌や髪などを美しく保つ、肥満予防、美肌の維持など、健康と美容にも活躍が期待できます。
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血圧や血糖値の上昇を抑える
ワカメには、水溶性食物繊維のアルギン酸やフコダインが豊富に含まれています。食物繊維が不足し、お通じが気になる人にも適している食べ物です。
また、アルギン酸は、体内の余分なナトリウムと結びついて排出するので、血圧の上昇を予防する効果、コレステロールや糖質の吸収の抑制、血糖値の急な上昇を抑えて生活習慣病の予防などにも効果が期待されています。
また、アルギン酸やフコダインといった水溶性食物繊維は、腸内ではゲル状になることで、腸内の有害物質を吸収して便として排出するので、腸内の善玉菌を増やし、お通じ、肌荒れなどにも良いようです。
「わかめ」の1日の摂取量
ワカメは、低カロリーで、例えば、生ワカメ100gで、約16kcalです。ダイエットするにも良い食材です。その為、ダイエットとしてワカメを食べる場合は、摂取量の1日の最大で40gを食べると良いとも言われています。
ワカメを柔らかくする方法
美容と健康に良いワカメですが、せっかく食べるなら、柔らかくして美味しく食べたいものですね。
実は、新鮮なワカメは、コリコリしてい歯ごたえがあって美味しいものです。だんだんと古くなると、ワカメはコリコリ感が減り、ヌメリが出てきます。
柔らかくする方法とは?
ワカメを柔らかくさせる方法としては、沸騰させたお湯に、乾燥ワカメを入れて、弱火で好みの硬さになるまで茹でると良いです。
まとめ
わかめの日は、ワカメの旬の時期で、収穫がひと段落した5月上旬に制定されている記念日です。この記念日には、ワカメの無料配布も行われています。ゴールデンウィークに、ワカメのキャンペーンで無料配布を貰いに行くのも良いのではないかと思います。