5月5日は、かずの子の日という記念日です。
かずの子の日は、子孫繁栄の縁起物である「かずの子」を食べて、両親に感謝する日本の食文化を広めるのが目的で制定された記念日です。
さらに詳しく、「かずの子の日」について理解を深めるためには、このまま読み進めてもらえれば知識を深めることができます。
「かずの子の日」に関する基本情報
ここでは、「かずの子の日」の基本的な情報である、誰が制定したのか?なぜ、5月5日なのか?といった情報を紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
北海道水産物加工協同組合連合会が制定した記念日です。
なぜ、5月5日が記念日なのか?
子どもの健やかな成長を願う端午の節句である5月5日の「こどもの日」に、子孫繁栄の縁起物の「かずの子」を食べるということで決められていると言った意味で、「こどもの日」になっています。
両親への感謝する日でもある
かずの子の日は、両親に感謝する日でもあります。これは、かずの子は、ニシンの魚卵であることから、両親を二親(ニシン)と読む語呂合わせにもなっています。
かずの子の日に行われるイベント
かずの子の日には、日本全国で、イベントが開催されています。イベントは、業界関連や流通小売、寿司店などの協力があり盛り上がってきているイベントです。
4月中旬からは、ポスターの貼り出し、朝日新聞の関東、関西、中部地区の生活面で、味つけ数の子が当たるプレゼント企画の広告掲載などが行われています。
また、北海道水産物加工協同組合連合会が主催となり、世界的シェフの三國清三氏を招いた「味覚の授業」など、親子料理教室が行われています。
さらに、カナダBCの生産者と日本の輸入商社などで組織するカナディアン・パシフィック。カズノコ協会が、数の子を使った串揚げを通行人に振る舞うイベントなども行われています。
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「かずの子の日」に関する豆知識・雑学
ここからは、「かずの子の日」にちなんで、「かずの子」に関する豆知識、雑学を紹介します。
数の子とは?
数の子は、ニシンの卵をほぐした食品です。
「おせち」に「数の子」が入っている理由とは?
数の子の名前の由来・語源とは?
数の子は、鰊(にしん)の卵です。かつて、鰊を「カド」と呼んでいました。この「カドの子」が、なまって「かずのこ」と呼ばれるようになったのが、数の子の名前の由来です。
お正月の「おせち料理」に数の子が食べられる「縁起物」の理由とは?
数の子は、ニシンの卵で、沢山の卵が入っています。この卵が多いというコトから、子孫繁栄を願う縁起物の食材として扱われました。この為、ハレの日であるお正月の料理のメニューになっています。
数の子の歴史とは?いつから食べられていたのか?
日本の記録によると、数の子は、室町幕府13代将軍、足利義輝に献上されたという記録が残っています。昔の数の子は、干し数の子が一般的でした。塩蔵数の子が造られるようになったのは、1900年代(明治30年代)以降になってからです。
数の子は、なぜ、高いのか?
昔は、日本産の数の子の入手は比較的簡単でした。しかし、近年、乱獲や気候変動によりニシンの水揚げ量が激減し、一気に日本産の数の子が貴重品となったために値段が高くなりました。
どこから輸入されているのか?
数の子は、日本国外からは、カナダ、イギリスのスコットランド、アメリカ合衆国のアラスカ州、ロシアなどで水揚げされたモノが日本に輸入されています。
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数の子の栄養成分
ここでは、数の子の栄養成分について紹介します。数の子の栄養成分は、100g中に、
- 水分:80.3g
- タンパク質:16.1g
- 脂質:2.7g
- 灰分:0.4g
- 炭水化物:0.5g
といった成分が含まれています。
水分を除くと、82%がタンパク質、14%が脂質となています。
さらに、脂質は、「リン脂質:72.3%」「中性脂肪:18.1%」「コレステロール:9.1%」と、コレステロールが少ないです。
数の子の健康効果・効能とは?
数の子の主要な栄養素としては、上記で紹介したもの以外にも、DHA、EPA、ビタミンE、鉄、亜鉛なども含まれています。
「DHA」と「EPA」の効果・効能
「DHA」と「EPA」で、期待できる効果効能としては、
- 抗酸化作用
- 動脈硬化、ガンの予防
- 心筋梗塞、脳梗塞などを未然に防ぐ
などが期待できます。
その他にも、「鉄分は貧血予防」「亜鉛は味覚の調子を整える」「ビタミンEと鉄分で、血行をよくし、肩こり、冷え性、頭痛の改善が期待できる」といった効果、効能が期待できると言われています。
まとめ
かずの子の日は、縁起物の食べ物として、お正月のおせち料理では欠かすことができない食材です。このかずの子は、栄養面からも、健康に効果効能が期待できる食べ物です。