11月21日は、「世界テレビ・デー」という記念日です。
「世界テレビ・デー」という記念日は、どのような由来でできたのか?また、どんな意味があるのでしょうか?
ここでは、世界テレビデーとは、どのような記念日なのかを紹介し、その関連する雑学を紹介しています。
11月21日の世界テレビ・デーとは?
11月21日は、「世界テレビ・デー」です。英語表記では、「World Television Day」になります。
誰が作った記念日なのか?由来は?
世界テレビ・デーは、1996年(平成8年)に、国連で初めての「世界テレビフォーラム」が開催されたことを記念してできた記念日です。
世界テレビ・デーは、いつできたのか?
世界テレビ・デーができたのは、1996年(平成8年)の12月17日に、国連総会で宣言されたことで、作られた記念日で、国際デーの1つです。
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世界テレビ・デーができた理由とは?
国連では、国連加盟国に対して、平和、安全、文化交流、経済、社会開発などの拡充などの問題に焦点を当てたテレビ番組の世界的な交流を促すために、11月21日を、「世界テレビ・デー」という記念日にするように呼びかけています。
この為、国連でも年に1度の「世界テレビ・デー」は、平和と発展の促進において、テレビの役割に関心を向けてもらうために、テレビのプロとも密接に協力し、世界の人々の進歩と幸福に貢献する情報社会におけるテレビ業界のあり方について、共通のビジョンの構築を作ろうとしているようです。
国連事務総長のコフィー・アナンのメッセージ
国連では、2002年に当時の国連事務総長のコフィー・アナン氏が、「世界テレビジョン・デー」によせるメッセージをプレスリリースしています。
プレスリリースの内容は、
- 世界各地の人々は、ますます情報化社会の中で暮らすようになっている。
- テレビはもっとも世界で強力な通信メディアであり、重要な役割を担っている。
- テレビは地域社会にとって適切な番組の制作、配給して貢献できる。
- 権力のある人だけでなく、社会のあらゆる人々の発信の場を提供できる。
- テレビは、偏狭な信念や非人間的なイメージを流さないよう注意が必要
といったことが発表されています。
そして、国連では、2003年12月にジュネーブで「情報化社会に関する世界サミット」や「世界電子メディア・フォーラム」を開催し、テレビ局幹部や、先進国と途上国のメディア幹部、実務者との情報化社会における電子メディアの役割など、協議を行っています。
このような国連の動きを見ても、世界テレビ・デーは、単純な記念日というだけではなく、世界に向けて働きかけを実際にしようとしている記念日であることが分かります。
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テレビに関する雑学
世界テレビ・デーということで、テレビについての気になる雑学を紹介します。
テレビの視聴率調査は、どうやって調べているのか?
テレビの視聴率は、テレビコマーシャルが、どれくらいの人に見られているのかを調べるために行われている調査です。
いつから視聴率が調べられているのか?その歴史とは?
日本における視聴率の最古の記録は、1954年の「NHK放送文化研究所」が年に2回、訪問し面接することで行ったのが最初です。その後、1971年に配付回収法に調査方法を変え、数か月に1回、1週間分の個人の視聴率を発表していました。
1955年には電通が、調査を、年に4回、日記式のアンケートで行いました。電通の視聴率調査は、1963年にビデオリサーチに引き継がれます。1958年には、社団法人中央調査社が、日記式のアンケートを開始しました。
世帯に視聴率の測定器を設置したのが、1961年の海外企業のニールセンです。当時の測定器は、テレビに取り付け、紙テープに記録するオフラインメータ方式でした。1977年には、ビデオリサーチが開発した「ミノル・メーター」という電話回線を使って情報を自動で集めるオンラインメーター方式になり、翌日には視聴率が分かるようになりました。
この時期には、視聴率調査は、ニールセンとビデオリサーチの2社でしたが、2000年にニールセンが日本から撤退したことで、ビデオリサーチ社の視聴率の測定結果のみが使われるようになりました。
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テレビ離れは本当なのか?
昨今、若い人を中心にテレビ離れが進んでいると言われています。昔と比べると、スマホの普及で、テレビを見なくても、必要な情報を自分で得ることができます。
さらに、近年になって、テレビ以外でもYoutube、ニコニコ動画などのネット系の配信サイト、dTV、Netflix (ネットフリックス) 、hulu(フールー)のような低価格で見放題のサービスの普及により、テレビの視聴離れは、しかたないのではないかと思います。
1990年代以降
層無料の統計によると、日本のテレビ視聴時間は増加傾向です。
2005年
NHKの「国民生活時間調査」によると、テレビの世帯当たりの視聴率が低下しているようです。
具体的な視聴時間としては、
- 10代の男性
- 20代の男性
1995年:3時間34分
2005年:2時間52分
1995年:3時間48分
2005年:2時間45分
といった感じで、上記の世代以外でも全体的に視聴時間が減少しているようです。
ただし、70代以上の人は、1日に5時間以上、テレビを見ているようです。世代によって、テレビの影響は大きく違うようですね。
日本と世界の視聴時間の違い
2005年のフランスで開催されたテレビ番組の見本市の「MIPTV」で、最もテレビを見ているのは日本人で、1日に5時間という調査結果が報告されました。これは、仕事で働いている時間、寝ている時間を除いて、それ以外は、ほぼテレビを見ているということになります。
2011年には、イギリスの情報通信庁が発表した「世界各国の通信業界・メディア動向をまとめたレポート」では、2010年のテレビの視聴時間は、
- アメリカ:283分
- イタリア:246分
- ポーランド:245分
- イギリス:242分
- スペイン:234分
- カナダ:230分
- ロシア:226分
- ドイツ:223分
- ブラジル:222分
- フランス:212分
- アイルランド:196分
- オランダ:191分
- オーストラリア:188分
- スウェーデン:166分
- 中国:158分
- インド:119分
といった感じになっています。
※参考元:International Communications Market Report 2011(PDF)
日本のデータは、一覧には入っていませんでしたが、レポートの記事を抜粋すれば「160分~200分」ということで、1990年代と比べると、かなりテレビを見る時間が減っているのが分かります。
まとめ
世界テレビデーは、テレビの影響力を考えて、国連が、より世界の平和や繁栄のために作られた記念日です。
もちろん、日本においてもテレビは、多くの人に影響を与えるメディアですが、昔と比べると、インターネットの普及により、昔と比べると、その影響力は少し落ちているのではないかと感じます。