霜月(しもつき)とは、旧暦での11月の呼び方です。
でも、秋である11月(霜月)で、なんで「霜(しも)」と言う、冬にできるモノがついているのか?疑問に思いませんか?
そこで、今回は、
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- 霜月の意味は何か?
- 読み方は?
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などの基本的なことから
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- 名前の由来・・・?
- いわれ、語源とは・・・?
- 旧暦との関係は・・・?
- 他の言い方・異名とは・・・?
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といったポイントを紹介し、「霜月」を理解できるようにまとめて紹介しています。
他の意味は?
「霜月(しもつき)」は、旧暦(陰暦)の11月を指すのが一般的です。
それ以外には、「霜月(そうげつ)」と呼んで、
- 霜と月の光
- 霜の降りた夜の冷たく澄んだ月
などという意味もあります。
霜月の読み方・呼び方
霜月の読み方は、旧暦(陰暦)の11月を指す場合は、「しもつき」です。
別の読み方としては、「霜と月の光」や「霜の降りた夜の冷たく澄んだ月」を指す場合は、「そうげつ」と言うようです。
英語では?
霜月は、11月を意味する場合は、英語で11月を意味する「November」になります。
しかし、霜月を「霜の降りた夜の冷たく澄んだ月」、「霜と月の光」と言った意味で使う場合は、インターネット上の翻訳ソフトを使うと
- 「The month of frost」
- 「eleventh month of the lunar calendar」
といった直訳的な翻訳がされました。
※英語の詳しい人、教えて頂けると助かります m(–)m
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なぜ、霜月というの?
そもそも、旧暦では、なぜ、「霜月(しもつき)」と言うのでしょうか?
ここからは、「霜月(しもつき)」の由来や意味、語源などを詳しく見ていきます。
「霜月」の疑問点・・・!?
「霜月」の「霜(しも)」とは、冬の寒い時期にできるものです。
今では、1月~2月ぐらいにできることが多いのではないかと思います。
そんな「霜月」が、なんで「11月」なの?といった疑問が出てきます。
その答えは、新暦(現在の歴)と旧暦の季節のズレが原因でした。
旧暦と新暦の違いとは・・・?
現在使われている新歴だと秋は、
- 9月
- 10月
- 11月
の3ヶ月を秋と言います。
しかし、旧暦の場合は、秋は、
- 7月
- 8月
- 9月
になります。
また、旧暦では、冬は、
- 10月
- 11月
- 12月
といった3ヶ月を指します。
このように旧暦の場合は、11月は、冬の真っただ中で、一番寒い時期を指しているので、「霜月」という名前になったと言うのが一般的に言われている由来です。
新暦(現在の歴)と旧暦の対比表一覧
実際に、新暦と旧暦は、どれくらいの日にちのズレがあるのか?2017年を例に紹介します。
2017年の旧暦と新暦の比較
旧暦 | 新暦(現在の日付) |
---|---|
1月1日 | 1月28日 |
2月1日 | 2月26日 |
3月1日 | 3月28日 |
4月1日 | 4月26日 |
5月1日 | 5月26日 |
閏5月1日 | 6月24日 |
6月1日 | 7月23日 |
7月1日 | 8月22日 |
8月1日 | 9月20日 |
9月1日 | 10月20日 |
10月1日 | 11月18日 |
11月1日 | 12月18日 |
12月1日 | 1月17日 |
1月1日 | 2月16日 |
上記は、旧暦の11月1日は、現在の新暦では「12月18日」に該当すると言った見方になります。
新暦と旧暦の季節の違い
2017年の場合に限ってですが、基本的に霜月(11月)は、現在の歴で見ると、12月の中旬から1月中旬になります。
新暦と旧暦では、1ヶ月~2ヶ月の差があるので、旧暦で見ると、霜ができやすい時期であることが分かります。
旧暦の11月って、今なら、何月ごろ・・・?
基本的に「霜月」は、今でいうと11月下旬~1月上旬のころを指します。
旧暦の11月1日は、いつか?
- 2017年:12月18日
- 2018年:12月7日
- 2019年:11月27日
- 2020年:12月15日
- 2021年:12月4日
上記の通り、年によって違いはありますが、旧暦の11月は、現在の歴では、11月下旬から1月中旬に該当することが分かります。
旧暦とは、陰暦とも言われ、月の満ち欠けを基準にして、1ヶ月を29日か30日で計算する歴です。
現在の暦は、1年を12ヶ月とし、365日前後で計算しています。現在の歴と比べると旧暦(陰暦)は、1年で11日も短くなるので、同じ月が2度ある閏月(うるうづき)で調整し、13カ月となっています。
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霜月の由来・いわれ・語源とは?
「霜月」は、「霜」と「月」という字の組み合わせの通り、「霜が降りるような寒い月」という意味が読み取れます。
つまり、旧暦の11月は、現在の12月~1月なので、一番、霜ができる寒い月という説が一番有力ではないかと思います。
霜月の由来・語源は「霜降月」?
霜月の由来としては、「霜降り月・霜降月(しもふりつき)」が語源で、それが縮められて「霜月」になったと言う説が有力だと思います。
霜降り月・霜降月(しもふりつき)とは?
霜降り月・霜降月とは、霜が降りやすい月という意味です。霜ができやすいほど、寒い月と言うことです。
「霜降月」が「霜月」となった理由?
平安末期の歌人の藤原清輔(ふじわらきよすけ)は、「奥儀抄(おうぎしょう)」という歌学書の中で、
「十一月(しもつき)、霜しきりに降るゆえに霜降月(しもふりつき)といふを誤(あやま)れり」
という歌が残されています。
この藤原清輔の歌から、「多く霜が降る月」である「霜降月(しもふりつき)」が短くなって、「霜月」になったというのが有力な由来ではないかと思います。
「霜月」の由来・語源の他の説とは?
霜月の由来、語源は、色々な説があります。ここでは、色々な「霜月」の由来や語源の説を紹介します。
- 下な月
- 食物月(おしものづき)
- 凋む月(しぼむつき)
といったモノを紹介します。
下な月
11月の数字の「11」は、最初に戻り「下の月はない」と言う意味です。
私たちが使う10進法の数字は、「1、2、3、・・・9、10」と、10で折り返して、「11、12、13・・・」と数えられます。
この為、「11」は、「最初の数字」に戻ってきたので、「この下はない月」 = 「下な月(しもなづき)」となり、それが変化して「霜月」になったという説もあります。
食物月(おしものづき)
「食物月」は、秋の収穫のお祭りを意味する言葉です。
秋には、各地で収穫祭としてお祭りが行われますが、その代表的なのが、11月の勤労感謝の日に行われる新嘗祭(にいなめさい)です。
新嘗祭は、宮中行事で、天皇陛下が、毎年、その年にとれたモノを神殿にお供えし、恵みに感謝する儀式です。この「食物月(おしものづき)」の読み方の「おしものづき」が、「霜月」の語源になったという説もあります。
凋む月(しぼむつき)
「凋む月」とは、太陽の光が弱まり物がしぼむ意味です。旧暦の11月の「霜月」は、現在の歴になおすと、11月下旬~1月上旬」を指すと言われています。
この時期には、冬至(とうじ)を迎えることもあり、1年のうちで、最も日照時間が短く、夜が長い日が続くことから、「食べ物もしぼんでしまう」ような様子を表したのでは、とも言われています。
色々な11が言い方・異名とは?
11月を指す、言葉としては、「霜月」以外にも色々な言い方があります。ここでは、11月を意味する、様々な言葉を紹介します。
- 神来月・神帰月(かみきづき)
- 霜降月(しもふりづき)
- 仲冬(ちゅうとう)
- 建子月(けんしげつ)
- 霜見月(しもみづき)
- 露ごもりの葉月(つゆごもりのはづき)
- 神楽月(かぐらつき)
- 雪見月(ゆきみづき)
- 雪を見る月
- 雪待月(ゆきまちづき):冬籠りをする前の雪を待つ
- 大雪(たいせつ)
- 広寒月(こうかんげつ)
- 子月(ねづき)
- 子の月(ねのつき)
- 辜月(こげつ)
- 天正月(てんしょうげつ)
- 陽復(ようふく)
- 竜潜月(りゅうせんげつ)
- 葭月(かげつ)
- 末つ月(すえつつき)
10月に出雲大社に集まった神様が帰ってく月として、「神帰月」と言います。
霜が降りる月ということで、「霜降月」と言います。
旧暦では、冬は10月、11月、12月の3ヶ月です。11月は、旧暦で冬の真ん中なので、「仲冬」と言います。
「建」は、北斗七星の柄を意味します。この北斗七星の柄が旧暦で子の方位を向いているので、「建子月」と言われます。
まとめ
霜月(しもつき)の由来や語源、意味などを調べてみました。
語源や由来は、いくつかありましたが、個人的には、旧暦を意識することで、「霜ができやすい月」というのがシックリきました。
あなたは、「霜月」の語源、由来は、なっとくできたでしょうか?