5月9日は、黒板の日という記念日です。

黒板の日は、黒板の有効性をアピールすることで、そのPRに役立てることを目的として制定された記念日です。

さらに詳しく、「黒板の日」について興味がある場合は、このまま読み進めることで知識を深めることができます。
 

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「黒板の日」に関する基本情報

ここでは、「黒板の日」の記念日を誰が制定したのか?なぜ、5月9日なのか?といった基本的なことがらを紹介します。

誰が制定した記念日なのか?

2000年7月に、創立50周年を記念して、全国黒板工業連盟が制定した記念日です。

なぜ、5月9日が記念日になったのか?

黒板の日の記念日は、5月9日なのは「5 = こ 9 = く」が、「黒板」の「黒(こく)」の語呂合わせと、黒板が明治の初年にアメリカからゆにゅうされたのがこの時期であると言われていることで日付が決まっています。

全国黒板工業連盟とは?

全国黒板工業連盟は、唯一の業界団体で、JIS原案作成団体であり、さらに、関係省庁をはじめ関係業界、関係団体と交渉、協業、情報交換、意見交換、提案、陳情などを行っています。

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「黒板の日」に関する豆知識・雑学

ここからは、「黒板の日」にちなんで「黒板」に関連する豆知識、雑学を紹介します。

黒板の起源とは?

黒板の原点は、「ホーンブック」だと言われています。16世紀に欧州で子供たちの学習に使われた用具で、字を書いた紙を板に貼り、それを透明な薄板でおおったものです。

黒板の歴史とは?

黒板は、1810年代に、フランスからアメリカに伝わりました。黒板に目を付けたのは、ウエストポイント陸軍士官学校のクローゼ教授で、黒板を教育に使ったことで効果をあげ評判になりました。

黒板の原点の「塗板」の誕生

明治時代に、日本で、黒板の原点である「塗板」が誕生し、寺子屋で使われました。「塗板」は、黒板よりも掲示板に近い小さいサイズです。

日本にブラックボードが入ってきた

1872年に、日本で学校制度がスタートしたのと同時に、アメリカから「ブラックボード」が東京大学の前身となる「大学南校の教授のアメリカ人のスコットが日本に持ち込みました。

日本に「ブラックボード」が広がる

1874年に、日本で新しい授業制度が始まり、明治1-年ごろには、全国に黒板が広がりました。この時に「ブラックボード」という名前が「黒板」に変わりました。

日本製の黒板の誕生

1874年~1876年ごろに、日本で初めての国産の黒板が製造されました。当時の簡易的な黒板は、墨汁を塗った上に柿渋を塗ったもの、または、硫酸鉄と煎液を混合して塗ったものでした。

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日本の専業の黒板メーカーの出現

1913年の大正初期に、日本の代表的な黒板の専業メーカーが出現しました。その技術は海外でも知られるほどです。

黒板メーカの苦労の時期

1939年~1945年は、戦争によって、子ky版メーカーが、黒板の材料の「漆」の入手が困難となり、黒板メーカーの苦労の時期でした。

黒板のJIS規格の登場

1952年に、資材の調達なども含め、日本工業規格表示工場の許可をめぐって黒板工業連盟が結成され、その後、昭和29年には、JIS規格が制定されました。

黒板が全国的に広がった時期

1955年ごろには、木造から鉄筋の学校が多くなるにつれ、全国的な規模で黒板が広がりました。

黒板なのに、なぜ、色が「黒」でないのか?

日本に黒板が入ってきた当初は、色々でした。日本国内で、学校制度が広がったのに伴い、それまで黒色だった黒板が、1954年に見やすさから、現在の緑色に変更されました。

 

まとめ

黒板の日は、黒板の有効性をアピールするのが目的で制定された記念日です。個人的には、黒板は、アピールすることなく、その有用性は、日本人の多くが納得しているのではないかと思いました。ただし、今では当たり前の黒板ですが、その有効性に、黒板の日に感謝するというのは大切ではないかと思いました。