毎月10日は、コッペパンの日という記念日です。
コッペパンの日は、日本で初めてパン酵母(イースト)による製パン技術を開発した丸十のコッペパンをより多くの人に知ってもらうのが目的で制定された記念日です。
ここでは、コッペパンの日についてや、コッペパンの語源や由来、カロリーがなぜ高いのか?コッペパンに関することを紹介しています。
「コッペパンの日」に関する基本情報
ここでは、まず、コッペパンの日が、誰が制定したのか?なぜ、毎月10日なのか?といった基本的なことを紹介しています。
誰が制定した記念日なのか?
コッペパンの日は、田辺玄平翁を始祖とする全日本丸十パン商工業協同組合が制定しました。
日付は、丸十の「十」にちなんで、毎月10日が記念日になりました。
田辺玄平翁とは、誰なのか?
田辺玄平翁は、日本で初めてパン酵母(イースト)による製パン技術を開発した人です。田辺玄平翁は、「食糧問題の根本的解決はパン食の普及にあり」という思いで、アメリカに渡り近代的なパンの製法を学びました。そして、1913年(大正2年)に帰国して、東京下谷黒門町で食パン製造工場を創設した人です。
この田辺玄平翁のパンは、コッペパンの元祖とも言われるパン酵母を使用してふっくらと美味しいパンを焼き上げることができました。
丸十とは?どのようにして発展したのか?
丸十は、東京下谷黒門町にパン工場を創設し、その後、全国から集まった弟子が巣立って行ったことで発展しました。
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具体的な丸十の歩みは下記の通りです。
丸十の創業
大正2年、田辺玄平翁がアメリカから帰国後、東京下谷黒門町にパン工場を創設します。
工場の移転
下谷黒門町の向上での営業が順調に軌道にのり工場が手狭になったことで、麻布宮村町に工場を新設し大発展をしました。この時期に、全国から青年が集まり、パンの製造技術や配達のノウハウを習得しています。
「丸十互助会」の発足
全国から集まった青年が、技術を習得したことで、それぞれが独立しました。独立後も、新製品の開発や販売方法の研究、原材料の共同購入などを目的に、「親睦と共栄」を根本理念とし、「丸十互助会」を発足します。
「丸十親睦会」
丸十互助会は、昭和12年ごろには、会員が50人ほどに増えたことで「丸十親睦会」となりました。
「東京都丸十パン協同組合」の発足
第二次世界大戦後、物資統制令により、小麦などの原材料の配布を受けるためには組合が必要になり、辺玄平翁の長男である田辺一郎氏が初代理事長を務める「東京都丸十パン協同組合」が発足しました。
「丸十親睦会」の復活
昭和20年~30年ごろになると、食料事情が好転したことで、統制令が廃止され「東京都丸十パン協同組合」が活動停止になり、「丸十親睦会」が復活しました。
「全日本丸十パン商工業協同組合」の発足
商標などの問題が出たことで、昭和41年に、組織を法人化する必要がでてきたことで「全日本丸十パン商工業協同組合」が発足されました。
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なぜ、コッペパンの日ができたのか?
2013年(平成25年)に、田辺玄平翁が創業100周年を迎えたことで、丸十のコッペパンをより多くの人に知ってもらうのが目的で、コッペパンの日が制定されました。
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「コッペパン」に関する豆知識
ここからは「コッペパンの日」にちなんで、コッペパンに関する豆知識を紹介します。
コッペパンの語源の意味・名前の由来とは?
フランス語説
コッペパンは、「和製語」ですが、その名前の語源は、定かではありません。一説によると、「コッペ」は、フランスパンの「coupe(クーペ)」に由来します。「coupe(クーペ)」は、フランス語で、「切られた」という意味があるコッペとパンを合した和製語という説もあります。
ドイツ語説
「日本語源広辞典」によると、コッペパンの語源は、「ドイツ語のコッペ(koppe:山頂)+パン(ポルトガル語のpao)」という説もあります。
コッペパンの起源・どこで生まれたのか?
コッペパンが、どこで生まれたのかという起源は分かっていません。
コッペパンとはどんなパン
コッペパンとは、戦後に給食に取り入れられたパンで、
- 作るのが簡単
- 配膳、配給に適してる(食パンのように切らなくていい)
- 保管に適している
という点で、便利なことで給食に出されました。
そのせいかコッペパンは、まずい、古臭いといったイメージを持っている人が多いです。
近年、コッペパンが進化し、美味しくなった!
近年になって、コッペパン専門店もでき、昔と違い、美味しいコッペパンが色んなお店から出たことで話題になりました。
ご飯系のコッペパン
- 明太子を挟んだコッペパン
- とんかつを挟んだコッペパン
- ハムカツを挟んだコッペパン
- ごぼうサラダを挟んだコッペパン
スイーツ系のコッペパン
- モンブランを挟んだコッペパン
- イチゴを挟んだコッペパン
- あんこを挟んだコッペパン
- クリームを挟んだコッペパン
このように、コッペパンは、進化を遂げることで、美味しいパンとして生まれ変わりました。
コッペパンって、カロリー高いの!?
コッペパンは、多少、大きいのですが、なぜかカロリーが高いのに驚いた人もいるのではないかと思います。
他のパンと比べるとコッペパンは、「生地の量が多い」「挟んでいるクリームやジャムは量が少ないがコッテリしている」なので、見た目よりもカロリーが高くなっているようです。
コッペパンのカロリーとは?
コッペパンのカロリーは、100g当たり、265kcalです。
山崎製パンのコッペパンのカロリーは?
コンビニで売っている山崎製パンのコッペパン(ジャム&マーガリン)のカロリーは、ジャムとマーガリンが入っているので、100g当たり、386kcal、1個当たり、525kcal
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白米と同じくらいのカロリー
白米は、100g当たり、356kcalなので、山崎製パンのコッペパンと同じぐらいのカロリーがあります。
含まれる栄養成分は?
コッペパンに含まれる栄養成分は、山崎製パンのホームページで確認したところ、100g当たり、
- たんぱく質 = 6.8g
- 炭水化物 = 47.1g
- 脂質 = 18.9g
- ナトリウム = 272mg
- 食塩相当量 = 0.7g
- 飽和脂肪酸 = 6.1g
- トランス脂肪酸 = 0.3g
- コレステロール = 6mg
その他の栄養成分については、下記で紹介します。
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ビタミン
- ビタミンE = 0.1mg
- ビタミンB1 = 0.08mg
- ビタミンB2 = 0.02mg
- ナイアシン = 1.2mg
- ビタミンB6 = 0.12mg
- 葉酸 = 12μg
- パントテン酸 = 0.66mg
- ビオチン = 1.4μg
ミネラル
ナトリウム = 1mg
カリウム = 88mg
カルシウム = 5mg
マグネシウム = 23mg
リン = 94mg
鉄 = 0.8mg
亜鉛 = 1.4mg
銅 = 0.22mg
マンガン = 0.8mg
セレン = 2μg
モリブデン = 69μg
脂肪酸
- 脂肪酸 飽和 = 0.29g
- 脂肪酸 一価不飽和 = 0.21g
- 脂肪酸 多価不飽和 = 0.31g
- 脂肪酸 総量 = 0.81g
- n-3系 多価不飽和 = 0.01g
- n-6系 多価不飽和 = 0.3g
- 18:1 オレイン酸 = 200mg
- 18:2 n-6 リノール酸 = 300mg
- 18:3 n-3 α-リノレン酸 = 11mg
アミノ酸
- イソロイシン = 240mg
- ロイシン = 500mg
- リシン(リジン) = 220mg
- 含硫アミノ酸 = 280mg
- 芳香族アミノ酸 = 550mg
- トレオニン(スレオニン) = 210mg
- トリプトファン = 83mg
- バリン = 350mg
- ヒスチジン = 160mg
- アルギニン = 490mg
- アラニン = 340mg
- アスパラギン酸 = 570mg
- グルタミン酸 = 1100mg
- グリシン = 280mg
- プロリン = 290mg
- セリン = 310mg
- アミノ酸合計 = 5900mg
- アンモニア = 140mg
その他
- 食物繊維 総量 = 0.5g
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パンが太りやすい理由とは?
パンは、ダイエットには不向きだと言われています。
パンは、白米より太りやすい
白米と比較すると、パンは粉からできており、さらに、油脂など、色々なモノが混ざっておりカロリーが高い添加物も含まれていることが多いです。
パンは、ついつい食べ過ぎる
お菓子パンや惣菜パンなど、パンだけを食べる場合は、ふわふわしているパンは、あまり噛まなくても食べれるので、満腹中枢が働く前に、ついつい食べ過ぎる可能性があります。
パンは、GI地が高い食品
パンは、血液中の血糖値が上昇する度合いを数値化したGI値が高い食品です。ご飯よりも高く、食後に、血糖値が上がることで、インスリンの分泌が増え、脂肪が蓄積されやすくなります。
太りにくいパンの食べ方とは?
パンが好きだけど、太りたくない、という人に役立つ、太りにくいパンの食べ方を紹介します。
食物繊維を先に食べる
野菜などの食物繊維を先に食べておくことで、パンの余分な当分が食物繊維について便として排出されるので、小腸の中で糖質の吸収を緩やかにする作用があります。この為、血糖値の上昇を抑え、インスリンの分泌を抑えることで、脂肪の吸着を抑えることができます。
昼間に食べる
昼間の、特に15時ぐらいが、ホルモンの関係で食べたものが一番、脂肪に着きにくい時間帯だと言われています。夜遅く食べると太るのもホルモンの関係で、脂肪になりやすいからです。
まとめ
コッペパンの日は、田辺玄平翁が、食糧難の時代の日本の為になるように、アメリカで学んだ知識を元に、製パン工場を始めたのが発祥です。
昔は、コッペパンは、給食に出されていたことで「まずい」「古い」といったイメージがありますが、近年、美味しいコッペパンが色々と出現したことで、美味しいパンに変わってきたパンです。