5月8日は、童画の日という記念日です。
童画の日は、童画家である武井武雄の展覧会の開催された時に、初めて「童画」という言葉が使われたのにちなんで制定された記念日です。
さらに詳しく、「童画の日」について興味がある場合は、このまま読み進めることで知識を深めることができます。
「童画の日」に関する基本情報
ここでは、「童画の日」の記念日を、誰が制定したのか?なぜ、5月8日を記念日にしたのか?といった基本的な情報を紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
イルフ童画館が制定した記念日です。
イルフ童画館とは?
イルフ童画館は、童画の生みの親である武井武雄の出身地である長野県岡谷市にある岡谷市の美術館です。
なぜ、5月8日が記念日になったのか?
童画の日の記念日が、5月8日なのは、1925年(大正14年)5月8日に、東京銀座の資生堂ギャラリーで「武井武雄童画展」が開催され、この時に、童画という言葉が日本で初めて使われたことにちなんで日付が決められています。
岡谷市は、童画の発展を目指している
岡谷市は、イルフ童画館を中心として、童画による児童文化、市民文化の発展を目指してます。実際に、岡谷市では、武井武雄の童画作品を使って、童画を広める取り組みを行っています。
ご当地プレートへの取り組み
岡谷市では、2015年(平成27年)4月から、原動付自転車(原付)のナンバープレートを、武井武雄の童画作品をデザインしたご当地プレートとして公布しています。プレートにデザインされたのは、武井武雄の代表作である「ラムラム王」です。
家屋調査済証の公布シールでの取り組み
岡谷市では、家の新築、増築などをした時の固定資産評価額を決めるための調査を受けた家屋に交付するシールである「家屋調査済証」に、武井の童画作品のデザインが使われています。実際に、デザインとして使われたのは、「ことりのくに」「赤ノッポ青ノッポ」「IAN-INIAKES島全図」の3つです。
童画の日のイベント
童画の日である5月8日は、「イルフ童画館」では、全館入館無料になります。また、童画の日の前後、例えば、ある年では、5月6日~5月12日など、入館券を購入した人に、「イルフ童画館オリジナル缶バッジ」がプレゼントがあります。さらに、イルフ童画館オリジナル缶バッジに当たりが付いていてた、喫茶ラムラムにてラムロールケーキセットが無料で食べれます。
※上記は、年によって開催していない可能性もあるので、上記特典が目的で「イルフ童画館」に行く人は、前もって電話で確認をしておきましょう。
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「童画の日」に関する豆知識
ここからは、「童画の日」にちなんで、「童画」に関連する雑学や豆知識を紹介します。
そもそも、童画とは?
そもそも、童画(どうが)とは、何なのでしょうか?聞いたことが無い人のために説明しておきます。
童画とは、子ども向けの絵画です。帯状時代の中期には、日本の美術史において、「童話」や「童謡」が、児童文学が台頭しました。この「童話」「童謡」の影響を受けて、児童文学の絵画の一分野として「童画」という言葉ができました。
「童画」という言葉を作ったのは?
「童画」という言葉を初めて使ったのは、童画家の武井武雄氏です。初めて公式に使ったのは、1925年の武井武雄の個展「武井武雄童画展」です。
「童画」という造語を作った目的とは?
武井武雄が、「童画」という造語を作ったのは、元々、童話の添え物程度と、軽視されていた童話の絵を、この分野を芸術の域まで引き上げることを目指して、「童画」という言葉を作りました。
日本童画家協会の結成
1927年には、武井武雄、川上四郎、初山滋、岡本帰一、村山知義、深沢省三、清水良雄ら7人によって、「日本童画家協会」が結成されました。
上記のような武井武雄の取り組みによって、「童画」という呼び方が、その後、広まっていきました。
日本童画家協会・日本童画会の結成と解散
- 1927年:日本童画家協会を結成。
- 1941年:戦時政策として日本少国民文化協会に統合することで、日本童画家協会を解散。
- 1946年:日本童画会を結成
- 1961年:日本童画会を解散
- 1962年:第二次となる日本童画家協会を結成。参加者は、川上四郎、武井武雄、黒崎義介、初山滋、林義雄らです。
- 1975年(昭和50年)12月23日:現代童画会が、河野日出雄、西川比呂夫、五百住乙人、富永秀夫、川本哲夫、深沢邦朗、郡慧子、北田卓史、駒宮録郎、戒能正浩、石田武雄、田沢茂、吉田迪彦らを発起人として創立。
- 1983年:武井武雄の急死により、日本童画家協会が解散。
武井武雄は、童画が軽視されていたのを改善し、童画家のために、日本童画家協会、日本童画会など、会を作っていました。しかし。1983年に、武井武雄が急死したことで協会が解散されました。
まとめ
童画の日は、童謡、童話と同じように、児童向けの画の地位向上を目指して童画家の武井武雄が作った記念日です。子ども達が見る童画は、心温まる絵が多いと思います。心に響く良い絵を書く必要がある童画家の地位が良いモノになり、より良い作品を生み出して欲しいなと思いました。