5月15日は、ヨーグルトの日という記念日です。
ヨーグルトの日は、ヨーグルトに含まれるブルガリア菌が不老防止に役立つことを研究して世界に発表したイリア・メチニコフ博士の誕生日にちなんで制定された記念日です。
さらに詳しく、ヨーグルトの日について興味がある場合は、このまま読み続けることで知識を深めることができます。
「ヨーグルトの日」に関する基本情報
ここでは、「ヨーグルトの日」を誰が制定したのか?なぜ、5月15日なのか?といった基本的なことがらを紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
株式会社明治が制定した記念日です。
株式会社明治とは?
株式会社明治は、菓子、乳製品、健康食品などを販売している会社です。
株式会社明治とヨーグルトの関係とは?
明治は、1971年に日本で初めてプレーンヨーグルトを発売しています。40年以上、ヨーグルトを製造販売し、近年では、トッピング、デコレーションでヨーグルトを楽しむ方法なども提案しています。
なぜ、5月15日が記念日になったのか?
ヨーグルトに含まれるブルガリア菌が不老防止に役立つと研究内容を世界に発表したイリア・メチニコフ博士の誕生日が1845年5月15日であるのにちなんで、ヨーグルトの日が決められています。
イリア・メチニコフ博士とは?
イリア・メチニコフ博士とは、ロシア出身のの微生物学者、免疫学者で、1907年にヨーグルトを「不老長寿の妙薬」として発表し、1908年に食菌の研究によってノーベル生理学・医学賞を受賞した人です。
博士の正式名称は?
博士の正式名称は、「イリア・イリノイッチ・メチニコフ」です。
ヨーグルトの健康効果は、イリア・メチニコフ博士のおかげ!?
イリア・メチニコフ博士の研究の発表によって、ブルガリア菌を使ったヨーグルトが健康にいいことが分かったことで、世界的にブルガリア菌を使ったヨーグルトの良さが広まりました。
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イリア・メチニコフ博士は、どんな研究をしていたのか?
イリア・メチニコフ博士は、人老化について「腸内細菌のうち有害な働きをする腐敗菌が動脈硬化の原因となる毒性物質を作ることから老化が始まる」という説を唱えて研究をしていました。
ブルガリアでの調査
当時としては、80歳から100歳を超える、非常に高齢な人が多いブルガリアのスモーリアン地方を「健康に関係が深く、しかもブルガリアだけにあるものは何か?」と考え調査した結果、常食しているヨーグルトに着目しました。
そして、博士は、ヨーグルトに含まれるブルガリア菌が、腸内で増殖することで腐敗菌を退治していることを理論的に証明することができました。
世界中にヨーグルトが広まった
イリア・メチニコフ博士の発表によって、欧米文化圏では、今まで知られていなかったヨーグルトが世界中に広まりました。
残念ながら、博士の理論は、現在では否定されている
イリア・メチニコフ博士のブルガリア菌を使ったヨーグルトを食べることで、腸内で増殖し腐敗菌を退治し、不老防止に役立つといった理論については、現在では否定されています。
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ヨーグルトの日のイベント・キャンペーンは?
ここからは、過去に、ヨーグルトの日に行われているイベント、キャンペーンを紹介します。基本的に、ヨーグルトの日を制定した明治が主催者となって、何かしらのイベントを、ヨーグルトの日に近い金曜日~日曜日に行っています。
ヨーグルト大使の岡田准一さんがイベント
2014年にヨーグルト大使に選ばれた岡田准一さんは、ヨーグルトアートに挑戦するというイベントが行われました。ヨーグルトアートでは、白いお皿に、ヨーグルトを入れピンクや緑色のトッピングでハートの形をかたどった模様を描いていました
ヨーグルトフェス
2017年5月12日(金曜日)~5月14日(日曜日)のヨーグルトの日の前日までの3日間、東京国際フォーラムで、「明治ブルガリアヨーグルト Presents ヨーグルトフェス 2017」が開催されました。会場内では、ブルガリアヨーグルト大使のオススメの「ヨーグルトースト」「ヨーグルトボール」など、下記のイベントが行われました。
- ヨーグルトディッシュを紹介するイベント
- フードコート
- ゲーム屋台
- ブルガリア民族舞踊団の披露
- フォトブース
「KITTE」でイベント開催
2016年5月13日~15日にかけて、東京駅前の「KITTE(キッテ)」1階アトリウムで、明治によって、「明治ブルガリアヨーグルト Presents 「YOGURT TRIP」」というイベントが行われました。
会場で「パスポート」を貰うと、各ゾーンを周ってスタンプを集めると旅行するような感覚が楽しめるということで「YOGURT TRIP」というイベントになっています。
ジャパンゾーンでは、試食コーナーが用意され、
- ヨーグルトティラミス
- キムチ&のりの和テイストヨーグルト
- みそヨーグルトのちくわ&大葉添え
- ハム&マカロニ&セロリにさっぱりサラダ
など、デザート風のヨーグルトから、サラダ風のヨーグルトまで、8週類からチョイスして楽しめるように用意されていました。
「Design Your Yogurt つくろう。ヨーグルトの新しいおいしさ。」のイベント
2015年5月15日(金曜日)~5月17日(日曜日)にかけて、東京の丸の内にあるJPタワー KITTE アトリウム
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「ヨーグルトの日」に関する豆知識
ヨーグルトの日
ヨーグルトの起源
ヨーグルトの起源は、紀元前数千年前に、人間が牧畜を始めたころと言われています。初めは、木桶や革袋に入れていた乳に偶然、乳酸菌が入ってヨーグルトの仲間の発酵乳が最初に出来ました。これが健康効果だけでなく、風味などの美味しさが人々に親しまれて世界各地で特色のあるヨーグルトが食べられるようになりました。
100年前に、ヨーグルトの健康効果は、科学的に実証されている!
世界で初めて乳酸菌を本格的に調べたのはフランスの発酵微生物学の始祖と言われるパスツールです。1857年に酸っぱくなった乳に微生物が存在することを発見し、乳酸酵母と命名しました。
その後、メチニコフによる研究で乳酸菌が腸内に住みつき増殖することでの健康効果を発表し、世界的にヨーグルトが広まりました。しかし、近年の研究では、ヨーグルトの乳酸菌が、そのまま腸内に棲みつくことはないと考えられていますが、現在も、乳酸菌やヨーグルトの健康効果にメチニコフの提唱は大きな影響を与え、ヨーグルトの効果が科学的に明らかになっています。
ヨーグルトのブルガリア菌は、どうしてできたのか?
ヨーグルトの種菌として使われるブルガリア菌は、ブルガリア人の医学者であるグリゴロフが、1905年に、ヨーグルトの乳酸菌を分離し、ブルガリア菌とサーモフィラス菌の2つの種類の菌があることを発表しました。
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ヨーグルトの種類
ヨーグルトは、栄養食品として優秀であり、美味しく食べれることで人気があります。そんなヨーグルトは、現在では、数多く販売されていますが、一般的なヨーグルトの種類は下記の5つに分類することができます。
プレーンヨーグルト
プレーンヨーグルトは、砂糖や香料などの添加物を一切加えずに、乳酸菌で乳を発酵させたシンプルに作られたヨーグルトです。純粋なヨーグルトなので、自分で自由にトッピングしたり、料理に使ったりする場合などに適しています。
ハードヨーグルト
ハードヨーグルトは、乳酸菌などの種菌以外に、乳に、甘味料、寒天、果汁、ゼラチンなどをくらえることでプリン状にしたヨーグルトです。ハードヨーグルトは、日本で最初に発売されました。最近では、ゼラチン、寒天などを使用しないモノも売られています。
ドリンクヨーグルト
ドリンクヨーグルトは、ヨーグルトを細かく駆ざいたことで液状にし、甘味料、果汁などを加えて、飲むタイプのヨーグルトです。
ソフトヨーグルト
ソフトヨーグルトは、発酵して固まったヨーグルトをかき混ぜることで、なめらかな食感にしたうえで、甘味料や果汁、果肉などを加えたヨーグルトです。
フローズンヨーグルト
フローズンヨーグルトは、ヨーグルトに空気を含ませたうえで、冷凍したことでアイスクリーム状にしたヨーグルトです。凍らしていますが、菌は生きています。
まとめ
ヨーグルトの日は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が、不老防止に役立つことを発見、発表したノーベル賞をとったイリア・メチニコフ博士の誕生日にちなんで制定さえた記念日です。
5月15日のヨーグルトの日は、記念日を制定した明治が、毎年、東京でイベントを行っています。イベントでは、ヨーグルトの試食コーナーやその他のブースなども設置してあるので、時間がある人は、行ってみるのもよさそうですね。