5月12日は、民生委員 児童委員の日という記念日です。また、5月12日から5月18日の1週間は、「活動強化週間」です。
民生委員・児童委員の日は、民生委員や児童委員の存在や活動を、いっそう、一般の人への理解を促進させるのが目的で制定された記念日です。全国各地で様々なイベントや活動を行っています。
さらに詳しく、「民生委員・児童委員の日」について興味がある場合は、このまま読み進めることで知識を深めることができます。
「民生委員・児童委員の日」に関する基本情報
ここでは、民生委員・児童委員の日に関する基本的なことがらを紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
民生委員・児童委員の日は、全国民生委員児童委員連合会が制定した記念日です。
民生委員制度は、何由来して制定されたのか?
1917年(大正6年)5月12日に、民生委員制度の源となる済世顧問制度を定めた岡山県済世顧問制度設置規程が公布されたことに由来して制定されました。
どんな活動が行われているのか?
民生委員・児童委員の日には、その活動をPRするために、全国各地で「パレード」や「街頭でのPR」など、様々な広報活動が行われています。
2017年(平成29年)は記念すべき年度
2017年(平成29年)は、「民生委員・児童委員の日」にとって、民生委員制度創設100周年、児童委員制度創設70周年と、記念すべき年度になっていました。
記念日制定の目的
民生委員・児童委員の日は、「民生委員」「児童委員」のことをより多くの人に知ってもらうこと、「民生委員」「児童委員」の意識を高めるのが目的で記念日が制定されています。
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「民生委員・児童委員の日」に関する豆知識
ここからは、民生委員・児童委員の日にちなんで、民生委員や児童委員について紹介します。
民生委員とは?
民生委員(みんせいいいん)とは、日本の市区町村に配置されている民間の奉仕者のことで、主にソーシャルワークに従事しています。民生委員は児童委員を兼ねています。
いつから民生委員があるのか?
1948年(昭和23年)の民生委員法の規定によって民生委員の制度が作られ、「非常勤の特別職の地方公務員」とされています。
民生委員の職務とは?
民生委員の職務は、住民の生活状況の把握、援助を必要とする人への自立への相談、援助などを行います。また、福祉事務所、老人福祉、生活保護、身体障害者、知的障害者などの協力など幅広い職務を行います。
民生委員の報酬は?
民生委員は、給与は支給されません。基本的に奉仕者なので、無報酬です。自治体からは、交通費や通信費などの活動費用が公布されます。
2012年の全国平均では、78,234円で、
- 4万円以上6万円未満:23.0%
- 6万円以上8万円未満:19.3%
- 8万円以上10万円未満:17.3%
といった感じになっています。
民生委員の問題点
個人情報保護法ができたことで、民生委員の活動にも影響が出ています。個人の情報の取扱いが難しくなり、民生委員は、お年寄りの安否確認も十分に行えなくなりました。これは、個人情報保護法を盾に、個人が名簿作成のための情報提供を拒否、マンションの管理人が、居住者の情報の提供を拒む、などのケースがあります。
民生委員の不足
民生委員は、世帯数に応じて定数が定められています。しかし、民生委員の職務が、幼児虐待から高齢者の安否確認と、期待される職務の範囲が広く、求められる能力も高いことから不足が常態化しています。
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児童委員とは?
児童委員(じどういいん)とは、日本の市町村に配置されている民間の奉仕者のことです。児童委員は、民生委員を兼ねているのが一般的です。
児童委員の根拠法とは?
児童委員の設置についての根拠法は、児童福祉法第16条です。
児童委員の職務は何か?
児童委員の職務は、児童、妊産婦についての生活、その取り巻く環境の把握、保護や保険福祉のサービスを利用するための情報提供などを粉います。
主任児童委員の存在
児童委員には、厚生労働大臣によって、「主任児童委員」が指定されます。主任児童委員は、児童福祉法第17条第1項各号に掲げる児童委員の職務として、児童委員の活動に対する援助及び協力を行います。
まとめ
民生委員・児童委員の日は、民生委員と児童委員といった委員の存在を多くの人に知ってもらい、さらに、民生委員と児童委員の活動の意識を高めるために制定された記念日です。
5月12日には、全国各地の市区町村は、記念日であることは理解しているようですが、実際に、私たちが生活するなかで、「民生委員・児童委員の日」に気がつくことはないので、まdまだ、PR活動は十分ではないように感じました。