5月8日は、松の日という記念日です。
松の日は、日本の代表的な樹木である「松」を大切に保護していくことを目的にと制定された記念日です。
さらに詳しく、「松の日」について興味があるなら、このまま読み進めてもらえれば知識を深めることができます。
「松の日」に関する基本情報
ここでは、「松の日」が、誰が制定したのか?なぜ、5月8日を記念日の日付にしたのか?といった基本的な情報を紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
松の日は、日本の松の緑を守る会が制定した記念日です。
「いつ」制定された記念日なのか?
1989年(平成元年)に、制定された記念日です。
なぜ、5月8日が記念日の日付になったのか?
「日本の松の緑を守る会」が、1981年(昭和56年)5月8日に、全国大会を開催したことを記念して日付が決められています。
「日本緑化センター」に事業が引き継がれた
日本の松の緑を守る会は、現在は、その事業を、「日本緑化センター」に引き継がれています。
「日本緑化センター」とは?
日本緑化センターとは、「特例財団法人」であり、主務官庁は「農林水産省、経済産業省、国土交通省」です。 事業の内容は、緑化に関する様々なことを行っており、
- 専門技術者の養成認定
- 技術講座・研究会の開催
- 情報の収集・提供
- 思想の普及・啓発
- 調査研究
- 技術開発
などの様々な幅広い分野で活動しています。
[ads1]
「松の日」に関する豆知識・雑学
ここからは、「松の日」にちなんで「松」に関連する豆知識、雑学について紹介します。
松とは?松の意味は?
松とは、マツ科の常緑高木で、葉っぱが針状で、2本、3本、または、5本です。
日本においての「松」は、長寿の象徴になっており、その他でも、「正月の門松」、「松竹梅では筆頭」など、大変、尊ばれている存在です。
中国での「松」の扱い
中国大陸においては、「松」は、荒々しく、洗練されていない感じで「無骨者」として扱われています。
東アジア圏での「松」の扱い
東アジア圏では、「松」は、「神がおりてくる樹」「不老不死の象徴」として、珍重されています。
「松」の語源・名前の意味とは?
松の語源は、諸説存在しており、
- 神が木に宿るのを待つところから、「待つ」
- 神を待つの、「待つ」
- 神を祀る、「まつ」
- 行く末を待つ意味の「待つ」
- 松の葉が、目の上の「まつ毛」に似ているところから、まつ毛の「まつ」
- 久しく齢(よわい)を保つところから「たもつ」の略転
- 緑を保つ、「たもつ」
などのようなモノが語源になっているのではないかと言われています。
松の種類とは?見分け方は?
松は、いくつかの種類があります。ここでは、松の種類と、見分け方を紹介します。
クロマツ(Pinus thunbergii)
クロマツは、樹皮の色が灰黒色です。そして、亀甲状に深い溝ができます。葉は、濃い緑色で2葉が束生し長く堅いです。
アカマツ(Pinus densiflora)
アカマツは、クロマツよりも葉が細くて柔らかいのが特徴です。また、アカマツと言うこともあり、樹皮は赤茶色です。そして、古くなると樹皮がはがれ落ちます。
ゴヨウマツ(Pinus parviflora)
ゴヨウマツは、別名「ヒメコマツ」とも呼ばれます。葉が、青みを帯びた灰緑色で、3センチ~6センチで、柔らかいです。一番の特徴は、葉が5本束生する点です。
モンタナマツ(Pinus mugo)
モンタナマツは、バルカン半島から中央ヨーロッパに分布している常緑低木の松です。
日本以外に「松」は、どこに分布しているのか?
松である「マツ属」が天然に分布するのは、赤道直下のインドネシアから北はカナダやロシアの北極圏と、ほぼ北半球に限られています。この松の分布は、針葉樹では、最も広範囲になります。ここまで広い地域に分布できるのは、温度への適応範囲が広いためだと考えられています。
まとめ
松の日は、松を大切に保護することを目的に制定された記念日です。松について調べてみると、日本をはじめとする東アジアでは、神がおりてくる木として尊ばれていますが、中国大陸では、無骨者として扱われているので、地域によっての違いの差が大きいに驚きました。日本においては、松は大切に扱いたい木だと思いました。