5月29日は、こんにゃくの日という記念日です。
こんにゃくの日は、本格的に夏をむかえる前に、こんにゃくの機能性や効用を再確認してもらうことで、健康に過ごして欲しいといった願いを込めて制定された記念日です。
さらに、「こんにゃくの日」について、詳しく知りたい場合は、このまま読み続ける事で、どんなイベントがあるのか?誰が制定したのか?なぜ、5月29日が記念日になったのか?などの知識を深めることができます。
「こんにゃくの日」に関する基本情報
ここでは、こんにゃくの日について、制定したのは誰か?記念日の日付が5月29日になったのか?などの基本的な情報を紹介します。
なぜ、5月29日が、記念日になったのか?
こんにゃくのが、5月29日なのは、「529」で「こんにゃく」といった語呂合わせで決められています。また、5月にこんにゃくの作付が行われることにもちなんでいます。
誰が制定した記念日なのか?
1989年(平成元年)に、「一般財団法人日本こんにゃく協会」と「全国こんにゃく協同組合連合会」が制定した記念日です。
日本こんにゃく協会とは?
日本こんにゃく協会とは、コンニャクに関する
- 生産の改善
- 流通の円滑化
- 消費の拡大
- 生産と価格の安定
- コンニャク産業全体の振興
- 消費者へのコンニャクの供給の安定
などの事業を行うことを目的として設立された一般財団法人です。
全国こんにゃく協同組合連合会
全国こんにゃく協同組合連合会は、コンニャクの製造業の団体です。東京都千代田区にあります。
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こんにゃくの日のイベントとは?
こんにゃくの日のイベントとしては、日本でコンニャクの収穫量の日本一である群馬県で、「ぐんまこんにゃく祭り」が行われています。
「ぐんまこんにゃく祭り」の目的とは?
ぐんまこんにゃく祭りは、こんにゃくの日の前後に、「コンニャクの普及、消費拡大」のため、コンニャクをPRするためのイベントです。
「ぐんまこんにゃく祭り」は、どこで行われるのか?
「ハイウェイオアシスららん藤岡」という群馬県にある道の駅でお祭りが行われます。会場の住所は、「藤岡市中字広町1131-8 」で、電話番号は、「0274-24-8220」です。
いつ「ぐんまこんにゃく祭り」が行われるのか?
ぐんまこんにゃく祭りは、こんにゃくの日の前後に開催されます。過去は、日曜日に開催されています。
「ぐんまこんにゃく祭り」は、どのようなことが行われる祭りなのか?
お祭りでは、
- コンニャク料理の試食、製品販売
- 手づくりコンニャク体験教室
- こんにゃく種芋の無料配布
- コンニャク料理のレシピ集の配布
- コンニャク料理の資料の展示
などが行われています。
年によっては、「こんにゃく梅ジュースの試飲」なども行われています。
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コンニャクの記念日
ここでは、コンニャクに関連する記念日を紹介します。
さしみこんにゃくの日(7月1日)
さしみこんにゃくの日は、「さしみこんにゃく」をPRするのが目的で制定された記念日です。
誰が制定した記念日なのか?
株式会社ヨコオデイリーフーズが制定した記念日です。
株式会社ヨコオデイリーフーズとは?
株式会社ヨコオデイリーフーズとは、「こんにゃくパーク」を運営している群馬にあるこんにゃくメーカーです。群馬県甘楽町に本社があり、「さしみこんにゃく」という商品を作っています。
こんにゃくパークとは?
こんにゃくパークとは、コンニャクを使った製品の工場見学ができるところで、「白滝」「ゼリー」などの工場見学であったり、バイキングやおみやげコーナー、手作りコンニャクゼリー体験などが楽しめるパークです。
なぜ、7月1日が記念日なのか?
さしみこんにゃくの日は、1999年(卯年)7月1日に、株式会社ヨコオデイリーフーズが、「月のうさぎおさしみこんにゃく」を発売したことにちなんで日付が決められています。
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「こんにゃくの日」に関する雑学・豆知識
ここからは、「こんにゃくの日」にちなんで、「こんにゃく」についての雑学、豆知識を紹介します。
コンニャクのカロリーとは?
健康食として人気で、有名なコンニャクですが、そのカロリーとしては、100グラムあたり、約5カロリー~7カロリーです。
コンニャクの食べ過ぎは注意!?
コンニャクは、1日1キロ以上、大量に食べていると腸閉塞になる危険性があります。
コンニャクの1日の摂取量とは?
コンニャクの1日の摂取量は、板こんにゃく1枚程度の、200グラム~300グラムです。
コンニャク芋の収穫量は、群馬県がダントツの1位!?
コンニャク芋の収穫量は、農林水産省の「作況統計調査(工芸農作物)結果」によると、平成24年の収穫量では、群馬県が1位です。
実際の、コンニャク芋の収穫量のトップ3は、下記の通りです。
- 1位:群馬県(61,700トン)
- 2位:栃木県(2,010トン)
- 3位:茨城県(932トン)
コンニャク芋の生産量は、群馬県が、ダントツの1位で、その割合は、92.1%です。2位の栃木県は、生産量が全国の3%と激減します。こうみると、群馬県が、いかに、コンニャク芋の生産に優れているのかが分かります。
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コンニャクの原産地・起源とは?
コンニャクの原料となるコンニャク芋は、マレーシア、ミャンマー、タイなどの東南アジアが原産地とされています。
コンニャクの歴史・伝来とは?
コンニャクは、縄文時代に根栽農耕文化の北方伝播とともに、日本に伝えられたと考えられています。
コンニャク芋は、いつから食べられているのか?
コンニャク芋は、710年の奈良時代の頃には、中国の唐代(BC700年頃)に、コンニャク芋を灰汁で煮て食べたという記録がります。コンニャク芋は、四川省、湖北省等で栽培されていたという記録も残っています。
鎌倉時代に、日本でコンニャクが常食化された
初めは、コンニャクは、貴族や僧侶などの間で、医薬品や間食用に食べられるようになりました。しかし、仏教が民衆の信仰とともに広がり、鎌倉時代には、一般にも常食化されるようになりました。この頃には、「こんにゃく座」というコンニャク商人の組織もできていました。
路上でコンニャクが売られる時代
室町時代には、都の路上で、コンニャクが売られる姿が見られるようになり、コンニャクが精進料理に使われていました。当時は、僧院で「糟鶏」といった薄い味噌ににコンニャクおでんのようなモノが食べられていました。
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江戸時代に大衆化したコンニャク
江戸時代には、水戸藩では久慈郡を中心にしてコンニャク栽培が奨励し、江戸深川に蒟蒻会所を設けて販売しました。そして、水戸藩の中島藤右衛門はこんにゃく芋を乾燥して粉にすることを考案しました。この乾燥したコンニャク芋ができたことで、原料の貯蓄、遠方への輸送などが可能となり、コンニャクが大衆化しました。
コンニャクの流通が活発化した時代
明治時代には、コンニャク粉の専売品が、水戸藩から解禁されたことで、流通が活性化しました。
現在のコンニャクの形状ができた時代
大正時代になると、コンニャクに海藻の粉を混ぜる方法が考案されました。このコンニャクが、現在食べられているコンニャクの形状が定着しました。
「糸こんにゃく」と「しらたき」の違いとは?
「糸こんにゃく」と「しらたき」の違いは、製造方法の違いです。
糸こんにゃくは、コンニャク芋を粉にしてから石灰乳と混ぜて固めた後に、細く切ります。しらたきは、こんにゃく芋が固まっていない状態で糸状にしてから固めます。
このように、「糸こんにゃく」と「しらたき」の違いは、製造方法の違いによって、呼び名が変わっています。
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こんにゃくの日持ちは?賞味期限は?
こんにゃくは、開封前のものは、長期保存することができます。しかし、開封すると保存期間が短くなります。基本的には、冷蔵庫で保存する必要があります。
未開封のコンニャクの保存期間は?
賞味期限の目安は、30日~90日です。保存状況が良ければ半年ぐらいは腐りません。
開封後のコンニャクの保存期間は?
開封したコンニャクの賞味期限は、1週間~1ヶ月程度だと言われています。ただし、開封後のコンニャクは、2日~3日に1どくらい水を交換する必要があります。
特に、パックの中に元々あった水は、コンニャクと同じ濃度のアルカリ水で、殺菌作用がある水です。その為、パックに入っていた水を使った方が長持ちすると言われています。
冷凍保存はダメ!?
こんにゃくは、冷凍保存すると、スポンジ状になってしまいます。食感は元に戻りません。
和食ブームで、欧米に広がったコンニャク
コンニャクを食べていた地域は、日本をはじめ、ミャンマー、中国大陸、韓国などのアジアの地域です。近年になって、和食ブームとなり、低カロリーの健康食品として、欧米にコンニャクが広がりました。
まとめ
こんにゃくの日は、コンニャクの普及やPRのために制定された記念日です。コンニャクは、安く買えて、健康にも良いので、こんにゃくの日には、こんにゃく料理で、新しいレシピにチャレンジしてみるのも良いですね。