毎月17日は、いなりの日という記念日です。
いなりの日は、日本の食文化として親しまれている「いなり寿司」を食べる機会を増やすのが目的で制定された記念日です。
さらに詳しく、「いなりの日」についての知識を深めたい人は、このまま読み進めてもらえれば参考になります。
「なりの日」に関する基本情報
ここでは、「いなりの日」は、誰が、何の目的で制定されたのか?由来など基本的なことを紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
長野県長野市に本社がある株式会社みすずコーポレーションが制定しました。
制定の由来とは?
いなりの日を制定した、株式会社みすずコーポレーションが、いなり寿司の材料を製造販売しているので、いなり寿司を食べる機会を増やすのが制定の由来です。
なぜ、毎月17日なのか?
毎月17日が「いなりの日」になったのは、「いなり」の「い~な」が「17」に似ている語呂合わせで決められています。
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「いなり」に関係する、その他の記念日
「いなりの日」にちなんで、その他に、いなりが関係している記念日がないか調べてみました。すると、さらに本格的な「初牛いなりの日」という記念日を見つけました。
初午いなりの日
「初午いなりの日」は、一般社団法人全日本いなり寿司協会が制定した記念日です。
「初牛」とは?
初午とは2月最初の午の日のことです。
どんな記念日なのか?
初牛の日には、稲荷神社で五穀豊穣を願う祭りが行われている記念日です。
初牛には「いなり」を食べると良い!?
初牛の日は、運気が高まるということで、稲荷神社のお使いのキツネの好物の油揚げを使った「いなり寿司」を食べると福を招くと言われています。
「初牛いなり」とは?
初牛の日に食べる「いなり寿司」のことを、「初牛いなり」といいます。
「初午いなりの日」の制定目的
初午いなりの日の制定の目的は、「初午いなり」のことを知ってもらうのが目的です。
日付はいつなのか?
おそらく本来は、初牛の日になるはずですが、最近では、初牛の日に近い国民の祝日の「建国記念の日」と同じ日になっているようです。
いなりは、何個食べると良いのか?
日本記念日協会によると、初午の日に食べるいなり寿司の数は、「三つ食べる」ことが提唱されているようです。
なぜ3つの「いなり」を食べるのか?
「いなり」には、それぞれ、
- い = 命が延びる
- な = 名を成す
- り = 利益を上げる
の願いが叶う縁起物ということで、3個のいなり寿司を食べるようです。
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「いなり」に関する豆知識
ここからは、「いなりの日」にちなんで「いなり」に関連する豆知識を紹介します。
「いなり寿司」の歴史とは?
いなり寿司って、いつから食べられていたのか?どんな歴史があるのか?インターネットで検索してみました。
いつから「いなり寿司」は、あったのか?
いなり寿司は、江戸時代末期に書かれた「守貞謾稿」への記載が最古の資料のようです。
どう、「守貞謾稿」に記されていたのか?
上記の通り、江戸時代に油揚げをさいて、袋状にして食べられていたことが分かります。
「天明の大飢饉」にも食べられていた
1782年~1788年(天明2年~8年)にかけての「天明の大飢饉」には、油揚げの中に飯のかわりに「おから」をつめて屋台で売っていたようです。魚を使っていない「おから」の「いなり寿司」は、きわめて安かったので人気がったようです。
「いなり寿司」の発祥は?
いなり寿司の発祥は、愛知県豊川市にある豊川稲荷の門前町だと言われています。時期は、天保の大飢饉のころと考えられています。
「いなり寿司」の名前の由来とは?
いなり寿司の名前の由来は、稲荷神の使いであるキツネの好物に由来すると言われています。昔からキツネを捕まえる時は、鼠の油揚げが使われていました。
豆腐の油揚げが稲荷神に供えられるようになる
キツネが、油揚げがつきなことから、稲荷神の使いであるキツネに、豆腐の油揚げが供えられるようになり「いなり寿司」と言われるようになったようです。
稲荷神はキツネではない!?
お稲荷さんと言えば、キツネというイメージが強ですが、本来、稲荷神は、キツネではなく、本来、五穀豊穣をつかさどる神様でしたが、時代の経過とともに、「商売繁盛」「産業興隆」「家内安全」「交通安全」「芸能上達」の守護神として信仰されるようになりました。
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総本山は、京都の「伏見稲荷大社」
稲荷神社の総本社は、京都にある伏見稲荷大社です。祀られている神様は、
- 宇迦之御魂大神 (うかのみたまのおおかみ) : 下社(中央座)
- 佐田彦大神 (さたひこのおおかみ) : 中社(北座)
- 大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ) : 上社(南座)
- 田中大神(たなかのおおかみ) : 下社摂社(最北座)
- 四大神 (しのおおかみ) : 中社摂社(最南座)
という神様が祀られている神社です。
元々は、豪族・秦氏の氏神
伏見稲荷大社は、元々は、京都一帯の豪族や秦氏の氏神として祀られていました。
伏見稲荷大社とキツネの関係とは?
伏見稲荷大社の楼門の前には、狛犬のように、キツネが鎮座しています。これは、稲荷神の使女(つかわしめ)がキツネであるためです。
このように、稲荷神の使いのキツネが有名になり、「稲荷神 = キツネ」というイメージがついたようです。
まとめ
いなりの日(稲荷の日)は、いなり寿司を、より多くの人に食べてもらいたいという会社が制定した記念日でした。
さらに、いなり寿司に関連して、歴史的な点などを見てみると、いなり寿司が、江戸時代から食べられており、当時から安く食べられる寿司ということで人気があったことが分かります。
また、いなり寿司といえば、キツネの好物であり、稲荷神社ですが、この当たりの関連もなんとなく理解できたのではないかと思います。