5月14日は、種痘記念日という記念日です。

種痘記念日は、イギリスの外科医であるエドワード・ジェンナーが、初めて種痘(しゅとう)の接種に成功したことにちなんで制定された記念日です。

さらに詳しく、「種痘記念日」について知りたい場合は、このまま読み進めることで知識を深めることができます。
 

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「種痘記念日」に関する基本情報

ここでは、「種痘記念日」について、なぜ、5月14日が記念日になったのか?といった基本的なことがらを紹介します。

なぜ、5月14日が記念日になったのか?

イギリスの外科医エドワード・ジェンナーが初めて種痘の接種に成功したのが、1796年5月14日であった言にちなんで、種痘記念日の日付が決まっています。

種痘記念日の読み方は?

種痘記念日の「種痘」の読み方は、「しゅとう」です。

種痘(しゅとう)とは?

種痘(しゅとう)とは、天然痘の予防接種のことです。

 

「種痘記念日」に関する豆知識・雑学

ここからは、「種痘記念日」にちなんで、「種痘」などに関連する豆知識、雑学を紹介します。

種痘の登場は、当時の救世主!?

種痘が登場する前までは、天然痘は最も恐ろしい病気の一つでした。ヨーロッパにおいては、毎年、天然痘によって60万人もの命が奪われていました

天然痘は、発症すると高熱を引きお越し、全身に化膿性の発疹ができます。この為、天然痘が運よく治ったとしても皮膚にぶつぶつの小さなくぼみが残り、顔中が酷い痘痕(あばた)が残りました。

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どのように、「種痘」が産まれたのか?

一度、天然痘にかかった人は、二度と天然痘の病気にならないことは、当時から知られていました。エドワード・ジェンナーは、乳絞りの女性から牛痘にかかると天然痘にはならないことを聞き研究をはじめました。牛痘にかかった乳絞りの女性サラ・ネルムズの手の水疱から膿を採取しました。

この水泡の膿を、近所に住んでいた8歳になる男児のフィップスの腕に接種したところ、10日後に発症したがすぐに治癒しました。また、その後、天然痘を摂取しても感染しなくなりました。

種痘が、学会で認められるようになる…!?

エドワード・ジェンナーのこの実験は、1798年に論文として学会に発表したが、反論する学者が多く、学会では認められませんでした。しかし、貧しい人たちに無料で種痘の接種を行うことで、次第に種痘の接種が学会でも認められるようになりました

天然痘の撲滅

その後、天然痘による死亡者は、劇的に減少しました。その後、1979年(昭和54年)10月末には、世界保健機構(WHO)によって天然痘の根絶が確認されました。

1980年には、「天然痘根絶宣言」が出されました。天然痘は、人間に感染する感染症として、人類が根絶したの唯一の例です。

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日本への「種痘」の伝来は、いつか?

日本に「種痘」が伝来したのは、1810年にロシアに拉致された中川五郎治が、帰国後に、牛痘を用いた種痘法を伝えています。

日本で初の「種痘術」が行われたのは?

日本で初めて「種痘術」が行われたのは、1824年(文政7年)に、田中正右偉門が娘のイクにほどこしたのが初めてだと言われています。

日本では、独特な「種痘」の方法が発明されていた!?

日本においては、秋月藩の藩医の緒方春朔によって、1790年に種痘が行われています。この緒方春朔が考案した方法は、ジェンナーが考案した牛痘を用いる方法ではなく、天然痘の瘡蓋(かさぶた)の粉末を接種する方法で、緒方春朔が、自身で改良を加えたものでした。

現在の「種痘接種」は、どうなっているのか?

既に、天然痘は撲滅されたことで、一般には「種痘接種」は行われていません。しかし、近年、生物兵器など、テロや戦争などの観点から、軍隊では海外に派遣される隊員には、集団摂取が行われています。自衛隊においても、イラクへ派遣された隊員は、集団接種が行われています

 

まとめ

種痘記念日は、イギリスの外科医のエドワード・ジェンナーが、初めて種痘(しゅとう)の接種に成功したことにちなんで制定された記念日です。種痘は、天然痘を予防する有効な手段です。現在では、天然痘は撲滅したので安心ですが、当時は、種痘は、救世主とも言える画期的なものでした。