5月1日は、鯉の日という記念日です。
鯉の日は、鯉の消費拡大をはかるのが目的で制定した記念日です。
さらに詳しく、「鯉の日」について興味がある人は、このまま読み続けることで知識を深めることができます。
「鯉の日」に関する基本情報
ここでは、「鯉の日」について、なぜ、5月1日が記念日なのか?誰が制定したのか?といった基本的な情報を紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
茨城県行方市に本部がある全国養鯉振興協議会が制定した記念日です。
全国養鯉振興協議会とは?
全国養鯉振興協議会は、鯉料理品評会(鯉の甘煮・うま煮の部、創作料理の部)などを行っています。
なぜ、5月1日が記念日になったのか?
鯉の日の記念日の日付が、5月1日なのは、「5と1」で、「5 = こ 1 = い」で「鯉(こい)」の語呂合わせで決められています。
鯉の日に行われるキャンペーンとは?
鯉には、「タンパク質」「ビタミン」などの栄養が豊富に含まれている魚です。この為、鯉の日には、「「鯉を食べて健康を守ろうキャンペーン」などが行われています。
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「鯉の日」に関する豆知識
ここからは、「鯉の日」に関する豆知識や雑学などを紹介します。
鯉の世界記録は?
鯉の世界記録と言われているのは、タイで、100キロ超え(2016年時点)の記録があります。以前の世界記録の鯉は、68キロでした。今回、大きく記録を更新したことになります。
なお、世界新記録の鯉は、タイの首都であるバンコクから西に100キロほど行ったラチャブリ、バンポンにある湖で、重さ100.69キロのコイ科のパーカーホが釣り上げたれました。
日本の鯉の新記録は?
日本国内における、鯉の新記録は、120センチオーバー、30.3キロです。
鯉の成長速度って、どうなのか?
鯉の成長は、「飼育環境」「品種」「雄、雌」「個体差」「エサの質」「血筋」などによって変わります。基本的に、ブランド鯉は成長がはやいようです。また、親鯉が小さいと、子供の鯉も、あまり大きくならないようです。
鯉の特徴とは?
鯉(コイ)は、コイ目コイ科に分類される魚で、緩やかな池や皮に生息する淡水魚です。フナに似ていますが、コイには、二対のヒゲがあります。
鯉(コイ)の意味・語源
鯉の語源には諸説ありますが、「コイ = 恋」という説もあります。
「コイ = 恋」の説の由来とは?
その昔、景行(けいこう)天皇が、美女をみそめて求婚しました。しかし、美女は、恥らって身を隠してしまいました。そこで、天皇は池に鯉(コイ)を放って、美女の関心を引き、美女が鯉を見にきたことで、やっと情が通じたという伝説から「コヒ」と呼ぶようになったといわれています。
「鯉」の漢字の名前の由来・意味は?
「鯉」という漢字のつくりの「里」には、ウロコ、筋という意味があります。これは、鯉のウロコが発達しており、筋目がハッキリと見えることで「鯉」という字があてられたと言われています。
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鯉の歴史とは?
ここからは、鯉の歴史、由来、起源、原産地などを紹介します。
鯉の原産地・起源は?
鯉の原産地は、国会、カスピ海沿岸の中央アジア、中国と言われています。
鯉の属名の「キプリヌス」とは?
鯉は属名が「キプリヌス」です。これは、紀元前三世紀ごろ、キプロス島を経てギリシャへ渡ったことに由来しています。その後、十四世紀以降に、十字軍の遠征で、ハンガリー、オーストラリアに、鯉が広がっていきました。
日本には、いつ、鯉がきたのか?
日本の鯉は、元々の在来も鯉もいますが、一般的に目にする鯉は、外来種、または、在来種との交雑したものが一般的です。
在来と外来の鯉は別種!?
2003年ごろに、コイヘルペスによる鯉の斃死が問題になり、調査が行われた時に分かったのが、在来型と外来型の鯉は、別種と言えるほどの遺伝的な違いがあることが分かりました。
黒い鯉は、外来種!?
色鯉ではなく、黒っぽい鯉は、明治時代以降に、欧州、台湾、インドネシア、中国などから輸入された在来種です。
鯉を食べる地域とは?
鯉は、海から離れた地域では、昔から貴重な動物性タンパク質として重要視され、天皇や将軍に正式に出される料理でもありました。
具体的に食べている地域としては、例えば、「甲信越地区」「岐阜県養老」「三重県多度」「長崎県」「福島県会津地方」「琵琶湖周辺」「京都から中国地方の山間部」「新潟県の魚沼市旧湯之谷村」といった様に、山間部では鯉が食べられるケースがあるようです。
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鯉の栄養成分とは?
鯉の栄養成分としては、栄養が豊富と言われています。具体的に、100g当たりの栄養成分は、下記の通りです。
基本的な栄養素
- エネルギー:171kcal
- タンパク質:17.7g
- 脂質:10.2g
- 炭水化物:0.2g
ビタミン
- ビタミンA:4μg
- ビタミンD:14μg
- ビタミンE:2mg
- ビタミンB1:0.46mg
- ビタミンB2:0.18mg
- ナイアシン:3.3mg
- ビタミンB6:0.13mg
- ビタミンB12:10μg
- 葉酸:5μg
- パントテン酸:1.48mg
ミネラル
- ナトリウム:49mg
- カリウム:340mg
- カルシウム:9mg
- マグネシウム:22mg
- リン:180mg
- 鉄:0.5mg
- 亜鉛:1.2mg
- 銅:0.05mg
- マンガン:0.01mg
上記以外にも「脂肪酸」「アミノ酸」も含まれています。
まとめ
鯉の日は、鯉の消費拡大を目的に制定された記念日でした。記念日を制定した「全国養鯉振興協議会」は、鯉を料理として食べることを推進するのが目的で記念日を作ったようです。