毎月10日は、植物油の日という記念日です。
植物油の日は、1994年に日本植物油協会が制定した記念日です。制定の目的は不明です。
さらに詳しく「植物油の日」についてや、植物油の種類や危険性などについて興味がある場合は、このまま読み続けてもらえれば参考になります。
「植物油の日」に関する基本情報
ここでは、植物油の日について、なぜ、毎月10日に制定されたのか?など基本的な情報を紹介します。
なぜ、毎月10日なのか?
植物油を使う料理の「天ぷら」の「テン」が英語の「10(テン)」になることで、毎月10日になりました。
連想ゲームの説もある
「10 = テン → テンプラ油 → 植物油」という連想ゲームによって、毎月10日が記念日になったという説もあります。
元々は、7月10日のみだった
植物油を英語で言うと「Vegetable Oil」となり、この「OIL」の文字を180度回転すると「710」と読めることから7月10日になりました。
記念日を制定した「日本植物油協会」とは?
日本植物油協会は、植物油を製造する日本の企業で構成されている業界団体の一般社団法人です。以前は、農林水産省所管の社団法人でした。
日本植物油協会の活動内容とは?
日本植物油協会の活動内容は、業界団体として、植物油原料、植物油・油粕の流通、貿易、加工技術の改善に関する事業であったり、植物油などの消費増進、啓発に関する事業を行っています。
日本油脂製造業会として発足
1943年に日本油脂製造業会として発足し、1962年に社団法人日本油脂協会に改組し、その後、1992年に社団法人日本植物油協会に名称変更しました。その後、2012年に一般社団法人日本植物油協会に、再度、名称変更しました。
どのような企業が会員なのか?
岡村製油、太田油脂、伊藤製油、ボーソー油脂、辻製油、岩井の胡麻油、九鬼産業、かどや製油、昭和産業、加藤製油、日本こめ油工業協同組合、理研農産化工、不二製油、サミット製油、築野食品工業、J-オイルミルズ、日本食品化工、日華油脂、日清オイリオグループ、攝津製油、竹本油脂
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「植物油」に関する豆知識
ここからは植物油に関する豆知識を紹介します。
植物油とは?
植物油とは、植物に含まれる脂質を抽出し、精製した油脂、油のことで、「植物油脂」とも言われます。
植物油と植物油脂の違いとは?
植物油とは、常温で液体のモノを言います。これに対して、植物油脂は、常温で個体になると言った違いがあります。
人類、最初の油とは?
油を最初に使った人類は、旧石器時代に、動物の脂肪を灯りとして使ったものだと言われています。
植物油の歴史・起源とは?
植物から抽出した植物油の利用は、古代は、エジプトのピラミッドで油脂を使った痕跡があります。地中海ではオリーブの栽培は5000年~6000年前に行われていました。
日本で最初に使われた油とは?
日本で最初に使われた油は、魚や獣から抽出した動物性油脂と考えられています。
日本で植物油は、いつから使われたのか?
日本の植物油は、縄文時代の晩期に、アフリカ原産のゴマが伝わって、日本書紀にハシバミから油を抽出したと記述があることから、3世紀~4世紀には植物油が使われていたようです。
代表的な植物油の種類・成分とは?
植物油の代表的な種類として、15種類の植物油を紹介します。
オリーブオイル
オリーブの果実からとれる油です。食用に使われる以外に、化粧品や薬品にも使われます。オレイン酸が特徴的な成分として含まれています。
エゴマ油
シソ科の「えごま」から作られる油です。酸化しやすく、加熱に弱いので生で使うオイルです。特徴的な成分として、α-リノレン酸が含まれています。
こめ油
日本のコメ食文化から生まれた油です。米ぬかのγ-オリザノールが含まれているのが特徴です。その他にも、ビタミンEや植物ステロールが含まれています。
大豆油
日本では昔から料理のプロに使われている油です。リノール酸が含まれている油です。
なたね油
菜の花の種子から出来る油(キャノーラ油)で、揚げ物、炒め物、ドレッシングと幅広く使える油です。オレイン酸や植物ステロールが含まれている油です。
ごま油
ゴマを焙煎して香ばしい風味を出して作る油です。天然の酸化防止効果が含まれています。ごまリグナンと言う成分が特徴的な成分です。
やし油
ヤシの実を乾燥させたコプラからとれる油で、マーガリンやショートニング、シャンプーの原料として使われます。
コーン油
とうもろこしの胚芽で作った油で、揚げ物に適した食用油で来おばしい風味が特徴です。リノール酸、ビタミンE、植物ステロールなどの成分が含まれています。
クレープシード
ブドウの種子からとれる油で、リノール酸を多く含むのが特徴です。白ワインの副産物として生まれた油です。リノール酸が特徴的な成分です。
亜麻仁油
亜麻の種子から作った油です。独特な風味があり、酸化しやすいのが特徴です。また、加熱に弱いので生食向けの油です。α-リノレン酸が含まれているのが特徴です。
ココナッツオイル
ココやしの大きな種子の白い部分を原料に作った油です。中鎖脂肪酸が含まれているのが特徴です。
パーム油
ヤシ科の常緑高木であるパームやしの果肉から作った油で、マーガリン、ショートニング、フライなどの加工用の油に使われます。
ひまわり油
ひまわりの種から作った油で、淡泊な風味でクセがないのが特徴です。ビタミンEが含まれています。
紅花油
紅花の種子から作る油です。紅花油の種類によって、リノール酸が多い種類とオレイン酸が多い種類があります。
落花生油
落花生から作られる油です。香ばしい風味があり、中華料理に使われます。
綿実油
綿花のワタを取った後の種子の核から作る油です。マーガリン、マヨネーズなどの原料になります。
サラダ油
サラダ油は、菜種油と大豆油を主成分とした混合油です。
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植物油の危険性とは?
植物油には危険性があるということも言われています。
菜種油(キャノーラ油)
菜種油(キャノーラ油)は、心臓病や甲状腺肥大などを引き起こす因子が多いとされた、品種改良されたキャノーラ種を原料にしているので、安全性の面では不透明な点があり、食用に適さないとも言われているようです。
パーム油
パーム油は、家庭の料理では使わないと思いますが、加工食品に使われている油です。パーム油は、糖尿病や大腸ガンの発祥リスクがあるとも言われています。
大豆油
大豆油を作る過程では、高温処理されることで発生する神経毒のヒドロキシノネナールが、認知症の原因になるとも言われています。
サラダ油
サラダ油を製造する時は、高温処理することで、製造過程で発生する神経毒のヒドロキシノネナールが、認知症やうつ病を引き起こす原因になるとも言われてます。
植物油は取りすぎに注意
植物油は、種類によっては、体に悪影響になることがあるので、取りすぎに注意が必要です。
現代病の原因になる可能性がある
体に悪い油は、体内に徐々に影響を及ぼすため、その悪性が認識しにくい特徴があります。長年、サラダ油など、カラダによくない成分を含む油をとり続けると、花粉症、アトピーなどのアレルギーや高脂血症、糖尿病などの成人病、認知症やウツ、ガンなどの病気を引き起こしやすくなるとも言われています。
摂取する油の種類を増やすのも1つの方法
植物油には、「オメガ3(n-3)系脂肪酸」「オメガ6(n-6)系脂肪酸」「オメガ9(n-9)系脂肪酸」「飽和脂肪酸」といった成分による種類があります。
「オメガ3(n-3)系脂肪酸」の油とは?
オメガ3(n-3)系脂肪酸が多く含む油には、えごま、亜麻仁、青魚があります。
「オメガ6(n-6)系脂肪酸」の油とは?
オメガ6(n-6)系脂肪酸を多く含む油は、コーン油、大豆油、綿実油、グレープシードオイルなどがあります。
「オメガ9(n-9)系脂肪酸」の油とは?
オメガ9(n-9)系脂肪酸を多く含む油は、オリーブオイル、べに花油、なたね油、落花生油などがあります。
「飽和脂肪酸」の油とは?
飽和脂肪酸を多く含む油は、パーム油、ココナッツオイル)、ラード、バターなどがあります。
オメガ3の油が健康に良いと有名
一般的に、オメガ3の油である、「亜麻仁油」や「えごま」「青魚」の油は、体にいいと人気です。
まとめ
植物油の日は、毎月10日です。普段の生活で、料理をするのに油は必要なモノです。栄養を考えたときでも必要なモノですが、摂り過ぎると健康を害することになります。
この為、毎月10日の植物油の日は、健康と油について考える日にし、今まで以上に健康になれるような意識を持つ日にできればと思います。