5月6日は、ゴムの日という記念日です。
ゴムの日とは、ゴムが、「ゴ = 5 ム = 6」の語呂合わせから、ゴム製品をPRするのが目的で制定された記念日です。
さらに詳しく、「ゴムの日」や「ゴム」について知識を深めたい場合は、このまま読み進めてください。
「ゴムの日」に関する基本情報
ここでは、ゴムの日に関連することがらを紹介します。
誰が制定したのか?
ゴムの日は、誰が制定したのか調べましたが不明でした。書籍などでは、「ゴム = 56」の語呂合わせしか紹介されていませんでした。
ゴムの日の「まんだらけ」のイベント
ゴムの日は、「まんだらけ」にて「ゴムの日~塩ビ少年団 無期限永久会員大作戦☆2017★~」が開催されました。下記に2017年の開催状況を紹介します。
どこで開催されたのか?
開催場所は、中野サンプラザです。
何が目玉なのか?
2017年の「まんだらけ」のゴムの日のイベントの目玉は、「コロコロコミックに連載されている漫画の塩ビ玩具の販売」です。
具体的な塩ビ玩具となったのは、下記のような人気キャラです。
- ドラえもん
- パーマン
- オバケのQ太郎
- 怪物くん
- 忍者ハットリくん
- ビックリマン
- おぼっちゃまくん
- あさりちゃん
- 超人キンタマン
- ドッジ弾平
- スーパーマリオ
- 星のカービィ
- ポケモン
- ストⅡ
- 餓狼伝説
- サムライスピリッツ
上記の様に、藤子不二雄作品、人気マンガ、ゲーム作品などが塩ビや駄玩具になりました。
ゴムの日のネットで話題の画像「くわえゴム」
5月6日のゴムの日は、ネット上では、「くわえゴム」の画像が話題になり、色々な写真や画像がアップされています。
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「ゴムの日」に関する豆知識
ここからは、「ゴムの日」にちなんで、「ゴム」に関する豆知識、雑学について紹介します。
ゴムの種類とは?
ゴムは、大きく分類すると「天然ゴム」と「合成ゴム」に分類することができます。
天然ゴムとは?
天然ゴムは、元来、植物を傷つけいて採取した樹液から作られます。このゴムの木には、「パラゴム」と「インドゴム」があり、主に、工業的に使われるのは「パラゴム」です。「インドゴム」は観賞用に栽培されて使われます。
ゴムの発見・起源とは?
「パラゴム」は、メキシコ地方、中南米原産で、現地では「涙を流す木」の意味の「カオチューク」という名前で呼ばれていました。このゴムの木からとった樹脂は、現地では、6世紀ごろから利用されていました。ただし、その用途は、「儀礼用」「遊戯用」でした。
ヨーロッパに、ゴムが広まったのはいつか?
ヨーロッパにゴムが持ち込まれたのは、15世紀です。アメリカ大陸にコロンブスが渡った時に、ゴム樹脂を丸めた黒いボールで、ハイチ島の現地の子供が遊んでいたのが、初めてのゴムとの出会いです。コロンブスは、このゴムの弾力に驚き、スペインに持ち帰りました。
ゴムが実用的に使われ出したのは、いつからか?
15世紀にヨーロッパに持ち込まれたゴムは、基本的に面白い物質として以外の用途がありませんでした。その後、18世紀に、鉛筆で書いた文字を消せる「消しゴム」としての使い方が発見され、1773年にゴムを使ったレインコートが発明され、実用化がすすみました。
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ゴムの加工方法の発見!?
ゴムの効率的な加工方法は、1770年代に、マッキントッシュによってゴム引布に成功したことで、ゴム工業がイギリスを中心にはってんしました。しかし、当時のゴムは、「夏は暑さでベトベト」「冬は寒さでカチカチ」といった温度の影響で状態が変わりやすいといった問題点がありました。
ゴムの「ベタベタ」「カチカチ」の問題点の解決!?
ゴムが「暑さでベトベト」「寒さでカチカチ」になる問題点は、1839年に、アメリカのグッドイヤーによる硫黄を使った方法で解決しました。このゴムの問題点の解決は、「実験中に使っていた薬品がこぼれ、ストーブで加熱したゴムを翌日になり、ゴムの弾性が増していたことに気付いた」や「ホテルで硫黄を混ぜたゴムの切れ端を何気なくストーブの上に置いていたら弾力が増した」というような諸説があります。しかし、この硫黄によって、ゴムが固くなり、弾力を増す「加硫ゴム」が、偶然に発見されました。
天然ゴムの製品化が進み高騰で、植民地でプランテーションを…
「加硫ゴム」が開発され、さらに、ゴムの加工技術が進み、1887年には、スコットランドのジョン・ボイド・ダンロップがタイヤに空気を入れ三輪車に使用し、以後、ガソリン自動車の発明と共に、ゴムの開発も進められてきました。ゴムの利用価値が増したことで、ゴムの供給量が足りなくなり、価格が大高騰し、イギリスは、植民地の東南アジアにゴムを南米から移し、ゴム農園のプランテーションを作ったほどでした。
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合成ゴムの歴史とは!?
天然ゴムの需要が一気に増してきました。そんな中、合成ゴムの化学的研究が進められました。合成ゴムの研究は、組成解明の化学的研究からスタートしました。そんな中、合成ゴムの製作に画期的な発見は、1860年のG.ウィリアムズによる天然ゴムからイソプレンの単離です。
合成ゴムは、いつから実用的に開始されたのか?
合成ゴムは、第一次大戦の時にでした。実際に、合成ゴムが作られたのは、天然ゴムの生産地を持っていなかったドイツです。ドイツが代替品として工業的に合成を試みた結果、合成ゴムの生産に成功しました。その後、アメリカやソ連などでも、合成ゴムの工業的な生産が行われるようになりました。
現在の合成ゴムの基礎はいつ出来たのか?
第二次世界大戦のさなか、アメリカにおいて、GR-S(現在のSBR)が、工業的に生産されるようになりました。この合成ゴムが、戦時中に、大きく成長し、現在の合成ゴムの基礎が築かれました。
その後、20世紀初頭には、天然ゴムでは持っていない性質を持った合成ゴムの研究がすすみ、高機能な合成ゴムが作られるようになりました。
まとめ
ゴムの日は、具体的に、誰が制定したのか?など、詳しくは分かりませんでした。しかし、偶然発見された天然ゴムが製品化され、その後、偶然も含めて、開発が進んだことで、現在のような高機能な合成ゴムが開発されるまでになりました。ゴム製品は、特に、現在では必要不可欠な製品です。ゴムの日には、そんなゴムを発見し、さらに研究、開発を進めてきた人に感謝をしたいと思いました。