6月18日と毎月18日は、ホタテの日という記念日です。
ホタテの日は、「青森ホタテ」のPRと消費拡大を促進するために制定された記念日です。
さらに詳しく、「ホタテの日」について知りたい場合には、このまま読み進めてもらえれば理解を深めることができます。
「ホタテの日」に関する基本情報
ここでは、まずは、ホタテの日は、誰が制定し、なぜ、6月18日、毎月18日なのか?といった基本的なことがらを紹介します。
誰が制定した記念日なのか?
青森県漁業協同組合連合会・むつ湾漁業振興会が制定した記念日です。
ホタテ貝の養殖の発祥の地とは?
養殖ホタテ貝の発祥の地は、「青森県平内町」です。
6月18日である理由とは?
6月18日が、「ホタテの日」である理由は、「陸奥湾の(ムツ = 6月)」と「ホタテの「ホ」の字を分解した「十八」」という理由で決まっています。
6月は、ホタテの生産量が多い時期
また、6月は、ホタテ貝の生産量が多い時期で、特にグリコーゲンが多く含まれ、最も美味しくなる時期でもあります。
なぜ、毎月18日なのか?
毎月18日を記念日にしたのは、ホタテの「ホ」の字を分解すると「十八」という数字になるからです。
[ads1]
「ホタテの日」に関する豆知識
ここからは、「ホタテの日」に関連する「ホタテ」の豆知識を紹介します。
ホタテの名前の由来とは?
ホタテの名前の由来は、和漢三才図会(1716年、寺島良安編)によると、「その殻、上の一片は扁(ひらた)くして蓋のごとく、蚶(あかがい)、蛤(はまぐり)の輩と同じからず、大なるもの径1~2尺(30~60cm)、数百群行し、口を開いて一の殻は舟のごとく一の殻は帆のごとくにし、風にのって走る。故に帆立蛤と名づく。」という記載があります。
この為、昔の人は、ホタテ貝は、殻の1片を帆のように立てて、水中を走っていたと考えられていたようです。もちろん、これは正しくはありませんが、そう思われていたので、「帆立(ホタテ)」と言った字が書かれるようになったと思います。
ホタテは、昔は、他の言い方もあった
帆立(ホタテ)は、昔の書物を見ると、「車渠(しゃきょ)」「海扇(かいせん)」などとも書かれていたようです。
「ホタテ」の学名とは?名前の由来は?
ホタテ貝の学名は、「Patinopecten yessoensis」です。ホタテの学名の意味は、「蝦夷産の櫛」です。これは、ホタテ貝の表面にある条肋を櫛の歯になぞられたためです。
誰が、ホタテの学名を命名したのか?
ホタテ貝の学名である「Patinopecten yessoensis」は、アメリカ人のJayによって、1856年に命名されました。
ホタテの歴史
ホタテ貝は、日本でも古くから食料として利用されていました。
5000年前
5000年前の「北海道の伊達市の若生貝塚群」「北黄金貝塚群」で、ホタテ貝が出土しています。
4000年前
4000年前の「虻田市の入江貝塚」「長万部町静狩」から、ホタテ貝が出土しています。
[ads2]
ホタテの栄養成分の健康・美容で期待できる効能とは?
ここからは、ホタテの栄養は何か?ホタテに含まれる栄養成分から見る、健康や美容で期待できる効能について、「青森県ほたて流通振興協会」を参考に紹介します。
ホタテに含まれる栄養成分とは?
具体的な、ホタテの栄養成分としては、
- 水分
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
- 灰分
- カルシウム
- リン
- 鉄
- ナトリウム
- カリウム
- βカロテン
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン
- ビタミンC
- 塩分
などが含まれています。
ホタテ貝の栄養の特徴とは?
ホタテ貝は、ハマグリと比較するとタンパク質の量が多く、それに比べて脂肪量が非常に少ないのが特徴です。また、味は、アッサリした味で、美味しい貝です。
ホタテに期待できる健康の効能とは?
ホタテの栄養効果として、期待できるのは、
ビタミンB1
ビタミンB1は、「神経と心臓のビタミン」とも言われ、神経や心臓に影響が大きなビタミンと言われています。
タウリン
タウリンは、脳や目の発達を助ける働きが期待できます。また、コレステロール(LDLコレステロール、悪玉コレステロール)を減らす効果によって、血圧を下げる働きも期待できます。また、タウリンは、滋養強壮ドリンクにも含まれているので、元気を出したい時にも良さそうですね。
ホタテのコレステロールへの作用
ホタテには、「コレステロールを下げる」効果が期待できるタウリンが含まれています。
タンパク質
ホタテ貝に含まれるタンパク質は、「プロテインスコア66」なので、蛋白価は、あまり高くはありません。ただし、ホタテは、低脂肪食品なので、消化がよく動脈硬化防止にもつながる健康食品とも言われています。
ガン予防も期待できる!?
青森県産業技術センターの研究によると、ホタテに含まれるグリコーゲンという成分は、ガンを抑制することが発見されているようです。
鉄分
ホタテには、100g当たり、2.2mgの鉄分が含まれています。鉄分不足が気になる人にもお勧めです。
[ads3]
ホタテの美容で期待できる効果とは?
ホタテに期待できる美容成分としては、「グリシン」というアミノ酸が豊富な点です。グリシンは、筋肉の強化によって、肌のハリやツヤを保つ働きが期待できると言われています。
ホタテのカロリーとは?
ホタテのカロリーは、100g当たり、
- ホタテ:72Kcal
- ホタテの貝柱:97Kcal
- ホタテの干し貝柱:322Kcal
- ホタテの天ぷら:160Kcal
- ホタテの刺身:98Kcal
1個のホタテの可食部のむき身、110gは、80Kcalです。
Mサイズのホタテの貝柱、1個、30g当たりは、29Kcalです。
1個、5gのホタテの干し貝柱は、17Kcalです。
小さ目のホタテの天ぷら1個は、36gは、58Kcalです。
ホタテの刺身は、3切れ程度で、35gで、21Kcalです。
といった感じのカロリーになっています。
ホタテのウロ(黒い部分)は、食べれるの?
ホタテは、ほとんどの部分は、食べることができます。しかし、ウロと言われる黒い部分である「中腸腺」は、食べれないので、取り除く必要があります。
なぜ、ウロは食べれないのか?
ホタテのウロは、貝毒が集中する部分です。ウロ以外の部分は、全然影響がないので、ウロを取り除けば安心です。
ホタテの「ウロ」を食べた場合は?
基本的に、ホタテの「ウロ」は、貝毒があるので食べてはいけません。しかし、誤って食べてしまった場合は、注意が必要です。心配な場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。
貝毒の症状とは?
貝毒には、「下痢性貝毒」「まひ性貝毒」などがあるようです。基本的に、「下痢」「嘔吐」「マヒ」などが出やすい症状のようです。何かしら体に異変を感じたらスグに医師に相談しましょう。
「ウロ」は、加熱しても食べてはいけない!?
ホタテのウロは、毒性が強いので、季節や調理法に関わらず、食べてはいけないようです。
基本的には大丈夫という意見も!?
ホタテは、水揚げする時に自治体がモニタリングの検査をしています。実際に、稀にホタテの水揚げが一時的に中止されることがあるのは、ウロの部分に貝毒が集中している場合です。この為、健康な成人が、市場に出回っているホタテ貝のウロを誤って少し食べたとしても、スグに下痢や嘔吐、マヒになるとは限りませんが、心配である場合は、医師に検査してもらいましょう。
[ads4]
ホタテの保存法
ホタテは、むき身と殻付きで売っています。基本的に、自宅で保存する場合は、鮮度を保つため、殻をとって保存します。
殻を付けての保存は、可能か?
殻を付けた状態での保存は可能ですが、鮮度が落ちるようです。
刺身用のホタテの保存方法
刺身用のホタテは、冷蔵保存おできますが、その日のうちに食べましょう。
冷蔵庫での保存期間は?
冷蔵庫で、ホテタを保存できる期間は、「2日間」です。
冷凍保存の場合の保存期間とは?
ホタテを冷凍保存する場合は、季節にもよると思いますが、3週間~1ヶ月程度が目処です。シッカリとラップして、金造成パットなどを使って急速冷凍すると良いです。
冷凍したホタテを、再度、冷凍すると風味が落ちる
一度冷凍したホタテを、再度、冷凍すると風味が落ちるので注意しましょう。
冷凍のホタテ・貝柱の解凍方法
冷凍したホタテや貝柱は、冷蔵庫に移して、半日ほどかけてゆっくりと解凍します。
急いで解凍する場合
急いで解凍する必要がある場合は、「ポリ袋に入れ、口をシッカリと閉じて、流水にあてる」か「直接、塩水に浸す」といった方法があります。
直接、真水に浸すのはNG!
冷凍したホタテを、真水に入れて解凍すると、「水っぽくなる」ので、注意しましょう。
オススメの解凍方法
より美味しくホタテを解凍する方法は、「ボールに氷と塩を小さじ1杯入れたのち、冷凍ホタテを入れて」解凍します。氷で冷やしながら解凍すると、美味しく解凍できます。
まとめ
ホタテの日は、ホタテの養殖の発祥地でもある青森のホタテのPRと消費拡大を推進するために制定された記念日です。
この記念日を元に、ホタテについて調べてみると、ホタテの栄養成分は、健康や美容などにも色々と期待できる食材であることが分かりました。
積極的に、ホタテを料理に取り入れて、健康になれる料理を食べてみたいと思いました。